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【近畿大会準々決勝展望】選抜を大きく前進する4チームはどこだ!?見どころ、注目選手を徹底ガイド!

2017.11.03

【近畿大会準々決勝展望】選抜を大きく前進する4チームはどこだ!?見どころ、注目選手を徹底ガイド! | 高校野球ドットコム

 3日、近畿大会は準々決勝4試合を迎える。この試合の勝者が選抜へ大きく前進するだけに注目度が高まっている。4試合の見どころと注目選手を徹底紹介したい。

第1試合、第2試合の見どころは??

 第1試合 智辯和歌山(和歌山1位)vs法隆寺国際(奈良3位)

 履正社との打撃戦を制した智辯和歌山。今年は最速144キロ右腕・平田龍輝が軸となるが、履正社打線に打ち込まれているのが気かがり。10月24日の試合からだいぶ間隔が空いたのが吉と出るか、凶と出るのか。まず初回の投球の投球に注目だ。打線は、3番・黒川 史陽(1年)、4番・文元 洸成、満塁本塁打を放った冨田 泰生のクリーンナップの破壊力は大阪桐蔭に匹敵する。法隆寺国際比叡山にコールド勝ち。県大会から見せてきた強打を発揮したいところだが、エース・柚留木優太がどれだけ智辯和歌山打線を抑えこめるかがカギとなる。

 第2試合 乙訓(京都1位)vs智弁学園(奈良1位)

乙訓は、初戦でコールド勝ちを決めた打撃力が注目されるが最大のウリは、2枚看板にある。右のエース・川畑大地(2年)、左のエース・富田大輝(2年)の二枚看板。初戦は川畑を温存させて、勝ち上がっただけに智弁学園にとって不利な材料となった。

 対する智弁学園は最速135キロ左腕・伊原陵人はスライダー、カーブ、チェンジアップの投げ分けがうまくはまった時は攻略が厄介な左腕だ。打線は、攻守の要・小口仁太郎、4番岡野龍太、サヨナラ本塁打を放った畠山航青が勝負強さを発揮できるか。ともに打力が高いチームだが、両投手の持ち味が発揮されれば、1点を争う好勝負が期待できそうだ。

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【近畿大会準々決勝展望】選抜を大きく前進する4チームはどこだ!?見どころ、注目選手を徹底ガイド! | 高校野球ドットコム
左から大石(近大付)、藤原(大阪桐蔭))

第3,4試合は同府県、1位vs3位対決に注目

  第3試合 近江(滋賀1位)vs彦根東(滋賀3位)

 滋賀県勢対決。近江はハイレベルな左打者がそろった。俊足好打の外野手・瀬川 将季、軽快な守備と強打がウリの3番・家田 陸翔、1年生から主軸として座る北村 恵吾、軽快な守備が光る中尾 雄斗の能力が高い選手がそろい、プレー面でも集中力の高さが光る。投手では背番号18の林 優樹(1年)が初戦で好投を見せたが、2回戦以降は別の投手となりそうだ。

 彦根東は、エース・増居翔太が粘り強いピッチングができるようになった。また、長打力があり、投手の持ち味を引き出す好リードを見せる4番・髙内 希がキーマン。また勝負所で粘り強さを発揮する選手が多く、近江相手にしぶとさを見せることができるか。

 第4試合 大阪桐蔭(大阪1位)vs近大付(大阪3位)

 準決勝以来の顔合わせ。前回は大阪桐蔭がコールド勝ちを見せたが、すべて近大附のエース・大石 晨慈の投球にかかっているだろう。対応力の高い大阪桐蔭打線に対し、どんな配球をするのか。また、状況次第では継投策も十分に考えられる。打線はスラッガー・高倉龍侑を中心とした打線はしぶとくねちっこい。3位決定戦、初戦で見せたしぶとい打撃を見せていきたい。大阪桐蔭は、柿木蓮の先発となるのか?根尾昂か?それとも横川凱なのか?おそらく試合時間的にナイターが予想されるであろうナニワの決戦は白熱としたものになることは間違いない。

 こうして1回戦8試合を終えたが、敗れたチームにも逸材が多い。高校で自分のストレートが通用しないと痛感し、自己流でチェンジアップを学び、兵庫県屈指の左腕へ成長した加田悠真明石商)、打たれたものの長身から投げ込む速球とフォークが光った遠藤慎也京都翔英)、強肩巧打でチームをひっぱった好捕手・西山大貴西脇工)も注目といえるだろう。

(文・河嶋 宗一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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