第572回 準決勝展望!勝敗のカギを握る選手は誰だ!!2017年08月22日

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初優勝を目指す広陵は平元銀次郎の投球がカギを握る!※写真提供:共同通信社

 第99回全国高等学校野球選手権大会14日目。ついに準決勝を迎える。今年は天理以外の3校に初優勝のチャンスがある。そう考えると、今年は歴史的な大会といえる。そんな準決勝の見どころを紹介したい。

天理vs広陵
一発長打が打てる打者が揃う天理と、甲子園上位校を打ち破り勝ち上がってきた広陵広陵の勢いは侮れないが、広島広陵がここまで勝ち上がることができたのは、2番手左腕・山本 雅也が素晴らしい働きを見せてきたからだ。その山本が疲労が見える。そのため背番号1の平元 銀次郎の投球が勝敗のカギを大きく握るといっても過言ではない。首脳陣、選手ともに平元の好投を祈る思いで望んでいることだろう。打線は好調・中村 奨成の前にどれだけ走者をためることができるか。また中村の後を打つ打者が、つなぎを意識して、これまでの打撃を発揮することを期待したい。

 天理は右サイドの碓井 涼太のピッチングが広陵打線の勢いを止めることができるか。嫌らしく、打ちにくい球筋を持ったサイドハンド。広陵打線はあまり対戦が少ない投手だけに、かなり嵌るかもしれない。試合展開は平元がいつもの状態だと、5点~8点の勝負で平元が今までにないピッチングを見せると、ロースコア、ないし広陵有利の展開が予想される。

花咲徳栄vs東海大菅生

 東海大菅生の戦いぶりは圧巻だ。ここまでの3試合を振り返っても、11-1、9-1.9-1と全て9点以上。計30得点の攻撃力は圧巻だ。全方向に打ち分け、出塁すれば、二盗、三盗を決める1番田中 幹也がチャンスメイクに徹し、強打の2番打者・松井 惇、2本塁打の小玉 佳吾、ミレニアム世代を代表するスラッガー・片山 昂星の4人の打撃結果に注目だ。

 この4人だけではなく、ここまで2本塁打の佐藤 弘教、独特のインコース捌く技術を持つ奥村 治、右方向への長打を打てる牛山 千尋、狙い球を外すリードを見せる鹿倉 凛多朗と個性的な選手が揃うのがこのチームの魅力である。やはり松本 健吾の登板が予想されるが、ここまで140キロ台の投手を攻略している花咲徳栄打線だけに松本が打ち込まれるケースも想定して試合することが必要となるだろう。そうなると戸田 懐生、右サイドの山内 大輔もスタンバイすることになるだろう。初の接戦が予想されるが、日大三、早稲田実業を破ってきた粘り腰の戦いを見せていきたい。

 花咲徳栄は主将で2番千丸 剛の打撃に注目。パンチ力ある打撃、守備範囲の広さ、ピンチにも動じない精神力の強さ。千丸の勝負所の打撃結果が、花咲徳栄の勝敗を握っているといえる。千丸が流れを作り、3番西川 愛也、4番野村 佑希の2人がチャンスで点を還す打撃ができれば理想だろう。

 投手陣は綱脇 慧清水 達也の2人が、自分の持ち味を発揮することができるか?東海大菅生打線を抑えるのは簡単ではない。東海大菅生は直球、スライダー系の変化球の対応力は高いが、縦系の変化球の対応は未知数。失投を誘えるように、粘り打ちの姿勢が問われる。

 総合力が高いチーム同士の対決は5点~6点勝負と見ていいだろう。

(文・構成:河嶋 宗一

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広陵 【高校別データ】
天理 【高校別データ】
東海大菅生 【高校別データ】
花咲徳栄 【高校別データ】

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河嶋宗一
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