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仙台育英、北海、日本文理と北の強豪が数多く登場!5日目4試合の見所を徹底解説!

2017.08.12

仙台育英、北海、日本文理と北の強豪が数多く登場!5日目4試合の見所を徹底解説! | 高校野球ドットコム
長谷川拓帆(仙台育英)

 第99回全国高等学校野球選手権大会5日目。第2試合まで1回戦となり、第3試合から2回戦に突入する。5日目の見所を紹介したい。

滝川西vs仙台育英
いきなり名門校同士の対決が実現する。 滝川西が、能力の高さだけではなく、戦術、試合運びも優れた仙台育英にどう戦っていくのか。エース・鈴木愛斗は北北海道大会で全試合完投した安定感あるピッチングをこの試合で発揮できるか。仙台育英はエース・長谷川拓帆が無駄な四球を出すことなく、リズムの良いピッチングでゲームメイクをしていきたい。打線は1番西巻賢二、3番山田利輝、5番杉山拓海の右打者トリオの打席に注目。特に山田は、変化球打ちに長けた選手なだけに山田の前に走者をためていきたい。

日本文理 vs 鳴門渦潮
1回戦最後のカード。大井道夫監督ラストイヤーを迎える日本文理は、投手陣の層の厚さが魅力。エース・稲垣豪人、最速148キロ右腕・日本文理 鈴木裕太西村勇輝など速球投手が並ぶ。さらに最多失点は決勝戦の4失点と失点も少なく、守備もわずか3失策と攻撃に良いリズムを生むことができており、チーム打率.368をマークしているように全体的にコンタクト能力が高い選手が多く、つなぐ野球で序盤から点を重ねたい。対する鳴門渦潮は、左腕・河野成季の安定感ある投球に期待。打線は1番豊久雄友、3番野口智哉の左の好打者が揃い、エースの河野も打率.615と高打率を記録しており、切れ目のない打線が特徴。好投手揃いの日本文理を捉える力は十分に持っている。日本文理の投手力が上回るのか?鳴門渦潮の打撃陣が捉えるのか?試合終了まで見逃せない。

北海vs神戸国際大附
 昨夏準優勝の北海。昨夏経験者の活躍が初戦突破のカギとなりそうだ。打線は夏4本塁打の川村悠斗が軸となる。堅実な攻め、確実な攻撃、試合運びの巧さで優位に進めていく姿はまさに名門校。勝利のカギを握っているのは、右のエース・阪口 皓亮だ。186センチの長身から投げ込む直球は、140キロを超える。阪口が自分の能力を発揮して、自信をつけることになれば、北海にとって大きな力となるはず。

 だが、神戸国際大附も打撃力、守備力ともに高く、洗練されたチームという表現がぴったりだ。主戦となるのは背番号1の岡野佑大。常時130キロ後半の速球、スライダーをコントロール良く投げ分けゲームメイク。センバツでは背番号1を背負った制球力抜群の左腕・黒田倭人も控えており、終盤戦を戦う準備は整っている。打線は核弾頭の後藤貴大、打率6割の森田貴、4本塁打の猪田和希の3人が軸。猪田は1.8秒台の強肩を披露し、盗塁を阻止し、守りの要。主将で、遊撃手の田渕も守備力は高く、ヒット性の当たりを数々と処理してきた。

 両チームが持ち味を発揮すれば、終盤までロースコアの好勝負が期待できそうだ。

(文・構成:河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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