第561回 今大会で最も熱く、ハイレベルな4日目!4試合の見所を徹底解説!2017年08月11日

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磯村峻(中京大中京)

 第99回全国高等学校野球選手権大会4日目。この日を待ち望んでいた高校野球ファンは数多いはず。ここで、4日目4試合の見どころを徹底解説していきたい。

広陵vs中京大中京
いきなり名門校同士の対決が実現する。広陵の注目はU-18の一次候補に選出された平元 銀次郎中村 奨成のバッテリーは超強力。平元は左腕ながら常時140キロ台のストレートを低めに集める投球。

 ただ試合終盤になると、上体だけで投げる投球になり、切れのない140キロのストレートになった時は危険な兆候。決勝戦では好リリーフを披露した山本 雅也は130キロ後半で、制球力も高い投手なだけに、登板は十分にあり得る。正捕手の中村はベストスイングすれば、スタンド上段にもっていくパワーは圧巻だ。

 中村の一打から広陵打線は乗っていくだけに、まず中村の一打席目の結果に注目が集まる。また守備はわずかに3失策と守備から失点することはほとんどなく、平元の投球が広陵の勝利のカギを握っている。

 対する中京大中京は高校通算56本塁打の鵜飼 航丞を軸とした打線は超強力。他では澤井蓮、諸橋 駿谷村 優太磯村 峻平伊藤 稜と140キロを超える左腕を揃え、打線に切れ目がなく、破壊力は今大会屈指。広島広陵は中村がどれだけ奮起するか、中京大中京は、平元の立ち上がりをどうとらえるのか。序盤から激しい攻防が期待できそうだ。

秀岳館vs横浜
このカードが決まった時、抽選会場がどっと沸いた。3季連続ベスト4の秀岳館は、試合運びが上手く、そして140キロ後半の速球を投げ込む田浦 文丸川端 健斗の両左腕を揃え、守備力も高く、簡単には失点を与えない。そして情報収集力も長けており、それを生かす戦術面も備わっている。優勝候補に相応しいチームだろう。この秀岳館を崩すのは容易ではない。

 横浜は何で対抗するかといえば、攻撃力しかない。打率6割、5本塁打の増田 珠、3本塁打の長南 有航を軸とした強力打線は脅威だ。ただ投手力、戦術を比較した場合、横浜はだいぶ不利。横浜が守り勝つゲームプランは想像しにくい。秀岳館投手陣を攻略できる強打を発揮することができるか?

 どちらがこの試合の主導権を握るのか?1回の攻防から見逃せない。

興南vs智辯和歌山
興南vs智辯和歌山の一戦について、2010年の選抜を思い出す方も多いのではないだろうか。興南は守り勝つ野球で勝ち上がってきたように、143キロ左腕・宮城 大弥(1年)の投球がカギ。沖縄大会では、22.1回を投げ、34奪三振と高い奪三振率を誇る。また打線は決勝で15得点を奪ったように爆発した時の打線の破壊力は脅威。そして12盗塁を記録しているように機動力も高い。

 智辯和歌山は2年生スラッガー・林 晃汰の打棒に期待がかかる。守備では正捕手・蔵野 真隆が自慢の強肩と元プロの中谷仁コーチに教わったインサイドワークで、4人の投手たちの持ち味を引き出していきたい。

 接戦が予想されるが、両チームとも、試合の流れを掴むと一気に点差をつけて突き放す爆発力を持っており、どこで試合が動いていくのか、序盤から見逃せない。

大阪桐蔭vs米子松蔭
 大阪桐蔭は、140キロ超えの投手が4人いる。起用法に注目が集まるが、まずは初戦、エース・徳山 壮磨が登板して、チームに勢いを生んでいきたい。そして打線では、1番藤原 恭大、2番福井 章吾のコンビがどれだけチャンスメイクに徹し、上位打線につなげられるかでその後の得点効率が変わってくるだけに、1,2番の打撃にぜひ注目。

 対する米子松蔭は春の中国王者・鳥取城北を破って、その勢いのまま勝ち上がった攻撃力が魅力。打線は、上位打線に3割打者が並ぶが、8番山口 陸摩が打率.438を記録。大阪桐蔭の投手陣は直球とスライダーのコンビネーションで勝負する投手がほとんどで、どの球種を絞って打ちに行くのか。打者の配球を読むセンスが問われる。

 投げては2年生左腕・辰己 晴野がゲームメイク。左腕から130キロほど、多彩な変化球を武器にする投手と、大阪桐蔭にとってはやや苦手なタイプで、序盤で自分のリズムで抑えることができると、大阪桐蔭に十分に対抗できる試合ができるのではないだろうか。この試合のゲームバランスは辰巳を含めた米子松蔭投手陣がカギを握っている。

(文・構成:河嶋 宗一

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大阪桐蔭 【高校別データ】
興南 【高校別データ】
広陵 【高校別データ】
秀岳館 【高校別データ】
智辯和歌山 【高校別データ】
中京大中京 【高校別データ】
横浜商 【高校別データ】
横浜清陵 【高校別データ】
横浜 【高校別データ】
横浜商大高 【高校別データ】
横浜一商 【高校別データ】
米子松蔭 【高校別データ】

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河嶋宗一
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