Column

大会ナンバーワン左腕・山下輝(木更津総合)が登場!3日目4試合の見どころを徹底解説!

2017.08.10

大会ナンバーワン左腕・山下輝(木更津総合)が登場!3日目4試合の見どころを徹底解説! | 高校野球ドットコム
山下輝(木更津総合)

 第99回全国高等学校野球選手権大会3日目。この日は今大会を代表する投手が数多く登場。4試合ともに接戦が期待できそうだ。そんな3日目の見どころを紹介したい。

木更津総合vs日本航空石川
 日本航空石川は準決勝の星稜相手に逆転勝ちしたように4本塁打を放った長打力が脅威。何を起こすか、分からない。そんな怖さが日本航空石川の魅力である。打線の中心を担うのが4番上田優弥だ。185センチ97キロと恵まれた体格を誇り、石川大会でも場外弾、星稜戦ではサヨナラ安打を打つなど、勝負強さを見せてきた。

対する木更津総合山下輝は強力な日本航空石川打線を封じる投球術が求められる。

 木更津総合打線は日本航空石川のエース・佐渡裕次郎をどう攻略するのか。140キロ超えストレートと切れ味鋭いスライダーをコンビネーションにする投手で、佐渡のペースに持ち込ませず、機動力を織り交ぜながら着実に加点する野球ができれば理想だ。

開星vs花咲徳栄
 開星は大会6本塁打を放った強力打線が最大のウリ、3番葉田翔人は準決勝で3ランを打ったように、打率.423、2本塁打、11打点、3盗塁、無失策と走攻守で活躍を収めた。葉田を軸にどれだけ打線が機能するのか、カギとなる。

 そして投手陣では2年生エース・中村優真は開きが遅く、しなやかな腕の振りからキレのあるストレートが光る好左腕。制球力にも長け、花咲徳栄打線を苦しめる投球はできそうだ。

 花咲徳栄は、綱脇慧清水達也の2枚看板の投球がポイント。打線は3番西川愛也、4番野村佑希、5番須永光のクリーンナップの前にどれだけ走者をためることができるか。埼玉大会では14盗塁と機動力も仕掛けられる。両チームとも総合力は高いだけにハイレベルな攻防、駆け引きが序盤から期待できそうだ。

聖光学院vsおかやま山陽
聖光学院はチーム打率.387と高打率を残したように、どこからでもつながる打線が魅力。接戦を勝ち抜く試合運び、勝負強さは健在だ。投げては甲子園経験者の斎藤郁也、秋の背番号「1」で制球力の高さがウリの堀田陸斗、春から急成長の平野サビィ前田秀紀の登板も十分あり得そうだ。

 高い投手力で勝負したい聖光学院にとって、初出場のおかやま山陽は難敵だ。チーム打率.386と高打率。3番森下浩弥、4番井元将弥、投手では小松章浩大江海成と140キロを超える投手を2人揃え、総合力では聖光学院に見劣りしない。おかやま山陽の勢いが上回れば、大接戦が期待できるかもしれない。

早稲田佐賀vs聖心ウルスラ
 初出場の早稲田佐賀は、エース・森田直哉安在悠哉の両左腕がチームを支える。打線では小部純平がキーマン。佐賀大会では打率6割、6打点、1本塁打と好成績を残した。着実に点を加点して試合の主導権を握りたい。2010年に創立された早稲田大の系属校。念願の初勝利を目指す。

 聖心ウルスラは、最速143キロ右腕・戸郷 翔征の投球がカギ。37イニングで45奪三振と高い奪三振率を誇る。打線は、2本塁打の増田哲志、ロングティーで112メートルを飛ばし、長打力に定評のある請関 史也の2人が軸となる。投打ともにパワフルなチームで序盤から圧倒していきたい。

(文・構成:河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.17

仙台育英に”強気の”完投勝利したサウスポーに強力ライバル現る! 「心の緩みがあった」秋の悔しさでチーム内競争激化!【野球部訪問・東陵編②】

2024.04.17

昨秋は仙台育英に勝利も県4強止まり「サイン以上のことをやる野球」を極め甲子園目指す【野球部訪問・東陵編①】

2024.04.17

「慶應のやり方がいいとかじゃなく、野球界の今までの常識を疑ってかかってほしい」——元慶應高監督・上田誠さん【新連載『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.1】

2024.04.17

根尾 昂、一軍昇格へ準備着々! 盤石・中日投手陣に割って入れるか?

2024.04.17

【茨城】土浦日大と明秀日立が同ブロックに!選抜出場の常総学院は勝田工と対戦!<春季県大会組み合わせ>

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!

2024.04.15

四国IL・愛媛の羽野紀希が157キロを記録! 昨年は指名漏れを味わった右腕が急成長!

2024.04.12

【九州】エナジックは明豊と、春日は佐賀北と対戦<春季地区大会組み合わせ>

2024.04.12

【東京】ベスト8をかけ激突!関東一、帝京、早稲田実業などが登場<春季都大会>

2024.04.09

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード