第552回 ブレイク間近!阪口(北海)、佐藤(三本松)など甲子園で飛躍を誓う逸材投手たち2017年08月04日

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阪口 皓亮(北海)

 8月7日に開幕する第99回全国高等学校野球選手権。まず第1回はドラフト候補に挙がる投手たちを紹介したが、今回はブレーク候補の好投手について紹介をしていきたい。

第99回甲子園で注目したいドラフト候補生たち(投手編)!から読む

昨夏準優勝の北海阪口 皓亮は185センチの長身から最速140キロを超える。昨秋の国体の時では最速138キロ。185センチ68キロと細身だったので、体ができてくれば、140キロ台も見えてくる投手であった。まずは最低ラインの140キロを超え、体重も80キロとしっかりと増量した。持っているポテンシャルは昨夏のエース・北海道 大西健斗(現・慶応大)を上回るポテンシャルは秘めているだけに、ぜひ甲子園でブレイクを果たしてほしい。

 2年連続出場の盛岡大附は、左腕・三浦 瑞樹は、テークバック大きめのフォームから繰り出す130キロ後半の速球、縦に鋭く落ちるスライダー、チェンジアップを低めに集める投球が光る。仙台育英長谷川 拓帆は、最速143キロの速球、切れのあるスライダー、フォーク、ツーシームで勝負する左腕。実力は指折りだが、高卒プロへ向けて、さらに高いレベルを求めたい投手。

 関東地区では花咲徳栄綱脇 慧は、140キロ前後なものの回転数が高いストレートと縦に大きく曲がるカーブのコンビネーションで勝負する本格派右腕。決勝戦で早稲田実業を破る快投を見せた松本 健吾東海大菅生)は、躍動感あふれる投球フォームから、140キロ前半の速球、縦横2種類のスライダー、カーブを投げ分けてピッチングを展開。度胸と精神力の強さを兼ね備えたピッチングは、甲子園でも大いに発揮されそうだ。

 東海地区では、久保田 蒼布(そう)はU-18一次候補に選ばれている技巧派サイド。その実力が本物なのか、この大会で試されることになりそうだ。2年ぶり出場の中京大中京は、その中で紹介したいのが2人の左腕だ。角度ある140キロ台の速球、横滑りするスライダーで勝負する速球派左腕・磯村 峻平、伸びのある140キロ台のストレート、スライダー、チェンジアップで勝負する伊藤 稜は将来的にプロを狙える器を持った左腕として注目してほしい。初出場の津田学園はエース・水谷 翼が182センチの長身から140キロ前後の速球をコーナーに散らせて投球を展開。初出場初勝利に向けて、快投を見せていきたい。

 9年ぶり出場の古豪・松商学園は、青柳 真珠は184センチ84キロと恵まれた体格から140キロ台の速球を投げ込む右腕だ。日本文理の大井道夫監督がラストイヤー。エース・稲垣 豪人は140キロ台を超える速球で、ここぞという場面で粘り強さを発揮してきた右腕だ。中国地区では初出場のおかやま山陽はエース・小松 章浩とともに二枚看板で活躍した大江 海成は決勝の再試合で8回無安打投球。初出場の勢いで飛躍を期したい。

 23年ぶりの出場の三本松はエース・佐藤 圭悟の投球に注目。174センチと決して上背がある投手ではない。しかしスライダー、カーブ、ツーシーム、チェンジアップなど多彩な変化球を実戦で使いこなす指先の器用さが最大のウリ。正真正銘の「七色の変化球の使い手」である。投球術の幅広さは超高校級で、招待試合で早稲田実業を完封勝利。全国でも投球術の巧さを発揮することができるか。

(文・構成:河嶋 宗一

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