第549回 総合力の大阪桐蔭か?打の大冠か?勝負のポイントを解説!2017年07月30日

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本日決勝

 大阪大会決勝戦を迎える。今年の大阪大会決勝は、3年ぶりの決勝進出を果たし、史上初の2回目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭と公立校として、1990年の渋谷以来の甲子園を目指す大冠との試合となった。13時から行われる一戦の見どころを紹介していきたい。

大冠vs大阪桐蔭
大冠はこれまでも並み居る私学の強豪を打ち破り、2014年春ベスト4、2015年夏ベスト4と公立校ながら、激戦区・大阪を勝ち上がっているが、大冠の最大の持ち味は強打である。東山 宏司監督の方針上、徹底とした打撃強化を行っている。その取り組みの一部を紹介すると、冬場は試合で使用できるバットを倉庫に保管して、厳重に施錠。長尺バットや鉄製のバット、あるいは2キロほどある超重量金属バットといった特殊なバットのみだ。特殊なバットを冬場に1万本振るという取り組みの下、選手たちのバットスイングは格段に速くなるという。

 結果、この夏は春3位の東海大仰星北野大阪偕星学園といずれも投手力が高いチームを攻略。そして準決勝の上宮戦では、実戦派アンダースロー・人見大地から3点を奪い、その後、138キロ左腕・巻 大地に抑え込まれたものの、エース・丸山 惇が130キロ前半のストレート、スライダー、カーブ、チェンジアップを低めに集めるピッチングで上宮打線相手に1失点完投。打だけではなく、守れるところも証明した。

そして決勝戦は大阪桐蔭。まさにラスボス的な存在として大冠に立ちふさがるが、付け入るスキは十分にある。大阪桐蔭のエース・徳山 壮磨履正社との激闘の中、完投。徳山は落ちる球はあまり投げない投手で、直球とスライダーのコンビネーションでどちらかというと力勝負で攻める投球が目立っている。力勝負に生かせるような状況にすれば、点を奪うことはできるはず。そしてエース・丸山は大阪桐蔭打線の打ち気を逸らすピッチングができるかにかかっているだろう。

 挑戦者が王者に勝つのは、周囲の予想を上回る予想外の戦いを見せること。下剋上を成し遂げることができるか、注目だ。

履正社との激闘を制した大阪桐蔭。3回戦の渋谷では苦戦しているだけに、おごることなく、慎重かつ思い切りよく戦いたい。エース・徳山は履正社戦のピッチングを見ると、力勝負で行くことが多かった。大冠打線に対し、それはリスクがある。上宮戦の様子を見ると、大冠打線は高低を使いつつ、横の揺さぶりを使った配球に苦しんでいた。だが、少し外気味に甘く入れば長打に出来る実力を持っているので、要注意だ。そしてもう1つ、気を配りたいのが、守備位置。上宮大冠の長打を警戒して、かなり守備を深く守っていた。結果として、定位置ならばフライという当たりがあった。なんでもかんでも深く守る必要はなく、投手の球威、変化球、風など、様々な状況から、前進守備、定位置、深く守る守備などポジショニングに工夫を持たせていきたい。

打線は準決勝に続き、1番藤原 恭大、2番福井 章吾がどれだけ機能するのか。この2人が機能すると試合が動くだけに、ぜひ二人が打席に立つタイミングを見てほしい。

 長きにわたった大阪大会も最終日。ぜひ死力を尽くした戦いを期待したい。

(文・構成:河嶋 宗一

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  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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