第472回 センバツを沸かせた根尾、小園、野村などスーパーミレニアム世代が来年の第100回大会を盛り上げる!2017年04月20日

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【目次】
[1]高校2年生は逸材揃いのスーパーミレニアム世代!
[2]根尾、野村だけではないスーパーミレニアム世代の選手たち
[3]センバツで印象に残ったスーパーミレニアム世代の投手たち/小関氏がセンバツで注目したスーパーミレニアム世代!

 来年、8月5日から開催される第100回全国高校野球選手権記念大会は史上最多の56校が出場する。まさに記念すべき年に、3年生を迎える選手たちは逸材ぞろいで、スーパーミレニアム世代と呼ばれる。今回はセンバツで注目を集めたスーパー2年生たちの活躍ぶりをスポーツライター・小関 順二氏が振り返る。

高校2年生は逸材揃いのスーパーミレニアム世代!



左から根尾 昂(大阪桐蔭)、山田 健太(大阪桐蔭)、山下 航汰(健大高崎) ※写真=共同通信社

 今年の高校2年生は逸材揃いだ。さらに2000年生まれということもあって「スーパーミレニアム世代」と呼ばれている。一般的によく知られているのは飛騨高山の古川中学時代、投手としてストレートが146キロを計測し、全国中学校スキー大会ではスラロームの部で優勝している根尾 昂大阪桐蔭・投手&遊撃手&中堅手・右左・177/75)である。中学時代の実績と、高校ナンバーワンの実績を誇る大阪桐蔭で1年夏からベンチ入りした実力が評価され、その知名度は群を抜いている。

 また超高校級スラッガー、清宮 幸太郎を擁する早稲田実業は、たとえば走者二塁の場面で清宮が敬遠されることを考えなければならない。星稜時代の松井 秀喜(元巨人など)が92年夏の甲子園で明徳義塾バッテリーから5打席連続敬遠され、2対3で惜敗した過去を教訓にするなら、清宮のあとを打つ打者に実力者を据えるのが最も賢明な策である。その候補者として白羽の矢が立ったのが野村 大樹早稲田実業・三塁手・右右・172/80)である。

 根尾は今センバツで、優勝校のレギュラーとして5試合に出場した。静岡戦では4番手として登板、ストレートが最速146キロを計測して素質のよさを改めて見せつければ、野村は2試合で通算9打数5安打2打点、打率.556という安定感のあるバッティングで注目を集めた。

 話題性でも実力でも2人は「スーパーミレニアム世代」にふさわしい存在だが、彼らに負けないくらい注目を集めるスーパー2年生が今センバツには数人いた。根尾、野村を含めて、今センバツで注目した2年生を別表に紹介したので見てほしい。

 正直に言うと、根尾、野村よりよく見えた選手がいた。遊撃手の小園 海斗報徳学園・右左・178/73)と中堅手の藤原 恭大大阪桐蔭・左左・181/78)だ。

 小園は走塁と守備だけなら今年のドラフト候補の中でも上位に入る。走塁で凄いのは準決勝の履正社戦、第3打席でセンターフライを打つのだが、このときの二塁到達タイムが7.76秒だった。準々決勝の福岡大大濠戦、第3打席でも同様にセンターフライを打ち、このときの二塁到達タイムが7.99秒。単に足が速いだけでなく、ゲームへの参加意識の高さがこの走塁からはうかがえる。

 ちなみに、私がストップウォッチで計測した小園の打者走者としての各塁到達タイムは以下の通りである。驚くことに私が全力疾走・俊足の目安にしている打者の走者の「一塁到達4.3秒未満、二塁到達8.3秒未満、三塁到達12秒未満」を、10回の計測機会のうちすべてクリアしている。全力疾走率10割は私の計測史上で初の快挙である。

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プロフィール

小関 順二
小関 順二
  • 出身地:神奈川県横須賀市生まれ。
  • ■ プロ野球のドラフト(新人補強)戦略の重要性に初めて着目し、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立した。ストップウオッチを使った打者走者の各塁走塁、捕手の二塁スローイングなど各種タイムを紹介したのも初めてで、現在は当たり前のように各種メディアで「1.8秒台の強肩捕手」、「一塁到達3.9秒台の俊足」という表現が使われている。
  • ■ 主な著書に『プロ野球問題だらけの12球団』(年度版・草思社)、『プロ野球スカウティング・レポート』(年度版・廣済堂あかつき)、『ドラフト物語』(廣済堂あかつき)、『野球力』(講談社+α新書)、『プロ野球サムライたち』(文春新書)などがある。
  • ベースボールファン(有料コラム)では、「野球を歩く」を寄稿、野球ファン必見の野球歴史コラムを配信している。 
  • 小関順二公式ブログ

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