第449回 今年の近畿を盛り上げたのはどこだ!?小中記者が振り返る2016年近畿の高校野球2016年12月29日

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【目次】
[1]2強に割って入った滋賀学園 / 楽しみな1年生が多い兵庫
[2]智辯学園が安定感抜群。天理は野手陣が充実 / 和歌山の決勝は清々しい一戦に
[3]大阪2強に対抗する鍵は守備シフトの導入か

 今年の夏、甲子園で頂点に立ったのは作新学院、準優勝は北海だった。共に好投手を擁し決勝まで勝ち上がったが、49代表が出揃った時点での戦力評価はどちらもBもしくはC。優勝候補と見られていた履正社横浜東邦などがベスト8を前に姿を消す中、決して前評判の高くなかった2チームが日本一の座を争った。本命が敗退し伏兵が躍進を見せる、この傾向は今年、甲子園だけでなく関西でも顕著だった。

2強に割って入った滋賀学園

神村 月光(滋賀学園)

 滋賀の強豪と言えば、近江北大津。この2強の名前がすぐに浮かぶが、そこに滋賀学園が割って入った。昨秋の近畿大会では準優勝。決勝では大阪桐蔭をあと1歩のところまで追い詰め、選抜では8強に進出。神村 月光(2年関連記事)、後藤 克基(2年)の下級生バッテリーを中心に個性派揃いの打線も機能した。しかし光泉が制し、の決勝に進出したのは高島。優勝候補筆頭だった戦力充実の滋賀学園でさえ勝ち上がるのは容易ではなかった。

 特に今年の夏は後にドラフトで横浜DeNAから指名される近江京山 将弥(3年関連記事)を筆頭に140キロオーバーのストレートを投げ込む本格派投手が多くいるハイレベルな争いが繰り広げられた。の決勝は近江滋賀学園という順当な顔合わせとなったが、試合は延長14回の熱戦の末、滋賀学園が1点差で勝利。どこが優勝するにしてもぶっちぎりで勝つことは難しい。優勝候補はいても不動の大本命は不在という戦国時代の様相を呈してきた。

楽しみな1年生が多い兵庫

吉高 壯(明石商)

 滋賀学園と同じく昨秋の近畿大会今年の選抜で一気に全国区となったのが明石商。スプリットを武器とするエース・吉高 壯(3年関連記事)、本格派右腕・山崎 伊織(3年)、綺麗な回転のストレートを投げ込む三浦 功也(3年)、テンポ良く打たせて取る西川 賢登(3年)と主戦級の投手がズラリと並んだブルペンは圧巻で、12月末になってもガンガン投げ込みを行っていた。決勝で敗れ惜しくも準優勝に終わったものの、昨秋から県内では負け無しの連勝街道を突き進みその地位を不動のものにした。

 その明石商に競り勝ち33年ぶりの優勝を飾った市立尼崎は、スーパースターは不在だったが気迫溢れるプレーを甲子園でも披露し、激選区兵庫代表として堂々と戦った。

 また逸材の豊富さも兵庫の魅力だ。優勝の神戸国際大附の主軸・猪田 和希(2年)ら力のある上級生だけでなく、報徳学園の三拍子揃ったショート・小園 海斗(1年)、東洋大姫路大石 孝幸(1年)ら楽しみな下級生も多い。この2人は入学早々、ベンチ入りを果たすだけでなく、いきなり1番打者として打線を引っ張った。現在の1年生が最上級生になる2018年は夏の甲子園が100回目となる記念大会。兵庫からは2校が出場出来る見込み。2年後の活躍に期待がかかる。

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明石商 【高校別データ】
近江 【高校別データ】
大阪桐蔭 【高校別データ】
関大北陽 【高校別データ】
京都翔英 【高校別データ】
桜宮 【高校別データ】
滋賀学園 【高校別データ】
智辯学園 【高校別データ】
智辯和歌山 【高校別データ】
履正社 【高校別データ】

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プロフィール

小中 翔太
小中 翔太
  • 1988年大阪府生まれ、京都府宮津市育ち。大学野球連盟の学生委員や独立リーグのインターン、女子プロ野球の記録員を経験。主なWebの寄稿は高校野球ドットコム。また、野球専門誌「Baseball Times」にて阪神タイガースを担当し、スポーツナビやYahoo!ニュースにも寄稿する。大阪、京都を中心に関西の球場に出没中。
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