第445回 ハンデを「メリット」に変えた2016年の四国のチームとは?寺下記者が2016年を振り返る!2016年12月20日

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【目次】
[1]センバツ準V高松商を支えた「アイディアの集積」
[2]そして秋から2017年へ。「ハンデ」をメリットに変える闘いは続く

 まもなくフィナーレを迎えようとしている2016年。今年も四国の高校野球には様々な出来事があった。春の「悔しさ」、夏の「躍進」、秋の「混戦」……。ただ、常に勝利者たりえたのはハンデをメリットに変えた者たちである。今回は2016年の四国高校野球を振り返りつつ、その要因と2017年への展望を語っていきたい。

センバツ準V高松商を支えた「アイディアの集積」

高松商ナイン

 香川県の各所に踊った「高商(たかしょう)」の文字。四国高校野球の上半期は県立高松商(香川)一色に染まったと言っても過言ではない。大阪桐蔭(大阪)、敦賀気比(福井)を下し勝ち取った昨年11月の明治神宮大会初優勝に続き、20年ぶり出場のセンバツでもいなべ総合(三重)、創志学園(岡山)、海星(三重)、秀岳館(熊本)といった実力校を撃破。智辯学園(奈良)には延長11回で力尽きたが、一度火が付くと止まらない打線は大会に大きなインパクトを与えた。

 ただ、高松商を訪れた人たちは誰もが野球部が置かれている環境に驚く。グラウンドは基本、サッカー部と半々。週2回程度はサッカー部にほぼ全面を明け渡す。専用グラウンドを常時使えるいわゆる「強豪校」と比較すれば、明らかにハンデを背負っている。

 が、長尾 健司監督はじめ指導者と選手たちはそれを「アイディアの集積」で補った。練習では「ViPR(バイパー)トレーニング」などの体幹トレーニングも含めながら、守備・走塁・ティー打撃など、いわばサーキット的にメニューを回すことでより効率的な練習法を確立。さらに「野球ノート」を活用し、コミュニケケーションを図った。多数のけが人が癒えない中、夏の香川大会決勝戦まで駒を進めた要因も、彼らが「アイディアの集積」を続けたからに他ならない。

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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