明治神宮大会開幕3日前!今年は役者揃いの大会に?!注目選手はズバリ!
明治神宮大会出場チームが決まった。今年は野手を中心に役者揃いの年ではないだろうか。新チームになる前から評判が高かった選手が神宮に登場するのだから、とても見ごたえある大会になりそうだ。今年はどんな逸材がいるのか、紹介をしていきたい。
早稲田実業と履正社のスラッガーコンビが神宮を盛り上げるか?
野村 大樹(早稲田実業)
今大会の顔になりそうなのがやはり清宮幸太郎(早稲田実業・関連記事)である。ここまで高校通算74本塁打を放ち、打者としてのパワー、技術はナンバーワンであることは間違いない。都大会決勝では5三振を喫したが、ぜひ初戦の静岡戦では復調した姿を見せることを期待したい。そしてサヨナラ2ランを放った野村大樹(1年・関連記事)。右中間に飛び込む本塁打を打ち込んだ技術、パワーは1年生離れしており、清宮だけではなく、野村の打席にも注目だ。
また清宮に並ぶスラッガーとして注目される安田尚憲(履正社・関連記事)にも注目。高校通算40本塁打以上で、芯でとらえたときの飛距離はけた違い。どの投手に対しても安打を打てる対応力の高さがあり、あと必要なのは狙い球を見逃さない鋭さだけ。また4番を打つ若林将平も近畿大会準決勝から2試合連続本塁打。芯で捉えたときの飛距離は安田並みで、山田哲人(関連記事)以来となる右の大砲として期待がかかる。早稲田実業コンビ、履正社コンビのどちらが神宮で大暴れするのか注目だ。
野手は実に逸材が多く、北海道代表の札幌第一は俊足巧打のショートストップ・宮澤 晃汰、スラッガー・高階 成雲、1年生ながらパンチ力ある打撃と勝負強さで勝利に貢献する柴田 颯と左の強打者・巧打者が揃う。2年ぶり出場の仙台育英は、抜群の身体能力の高さで華麗な遊撃守備を見せる西巻 賢二、投打にセンスがある佐川 光明など強打の選手を多く揃える。夏優勝の作新学院は走攻守三拍子そろった大型外野手・鈴木 萌斗が神宮の舞台で自分の実力を発揮することができるか。
強力打線を武器に勝ち上がってきた福井工大福井は前チームからレギュラーで快打を連発する左の好打者・北川 智也に注目。また中国地区代表の宇部鴻城では、主将で4番ショートの嶋谷 将平に注目したい。中国大会準決勝で4打数3安打、決勝戦では4打数4安打と大当たりを見せた。打撃技術の高さだけではなく、持ち替えの速さから生まれる俊敏な遊撃守備も注目だ。まだ全国的には無名だが、この大会を機に全国区のショートにと呼ばれるようになるか。また1番を打つ古谷 慎吾は右方向にも長打が打てて、ベースランニングの速さが光る外野手だ。
今年は多くの出場チームに強打者が揃う
西浦 颯大(明徳義塾)
そして四国地区では1年生から素質の高さを評価されてきた明徳義塾の大型外野手・西浦颯大が評判通りの活躍を見せ、評価を高めることができるか。主力打者として勝利に貢献する一打を見せていきたいところだ。また四国大会で大当たりを見せた久後 健太の打撃も注目だ。
九州地区代表の福岡大大濠では古賀 悠斗に注目。前チームでは遊撃手だったが、この秋では捕手に転向。野球脳の高さと強肩を生かしたプレースタイルで、九州大会優勝に貢献。全国的に見ても数少ない好捕手だけに、攻守で注目したい。また下級生のときから九州地区内で騒がれてきたスラッガー・東怜央も自慢の長打力を発揮することができるか。
ここまで野手の逸材を紹介してきたが、投手の注目投手を紹介していきたい。仙台育英の長谷川 拓帆は最速140キロを超える速球とキレのあるスライダーを投げ分ける好左腕。プロ注目左腕として評判は高い。初戦の相手は強打の履正社だ。履正社相手にどんなピッチングを見せるだろうか。また履正社のエース・竹田祐も最速143キロのストレートを投げ込む本格派右腕だ。
九州大会で3試合連続完封を果たした三浦銀二(福岡大大濠)は、130キロ後半の速球と決して早くないが、内外角への出し入れが優れた投手だ。今大会、強打のチームが多いが、強打の秀岳館を完封した実力を神宮大会の舞台で発揮したい。池谷 蒼大(静岡)は最速144キロのストレートと切れ味鋭いスライダーで勝負する速球派左腕。初戦では早稲田実業と対戦することになるが、強力打線・早稲田実業を抑えることになれば、評価は大きく高まりそうだ。
地方大会を勝ち抜いた10チームだけに例年、ハイレベルな争いが繰り広げられる明治神宮大会。今年も、多くのスターたちが期待通りの活躍を見せることを期待したい。
(文=河嶋 宗一)
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