第438回 清宮幸太郎は5三振を覚醒のきっかけにできるか?2016年11月06日

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【目次】
[1]清宮の強みは外角球を高確率で本塁打にできるコンタクト能力
[2]神宮大会、そして選抜へ向けての課題とは?

 高校通算74本塁打の清宮 幸太郎が5打席連続三振。この結果に対し、かなり不安視される方が多いであろう。だが今後の清宮を考えると、良い経験だった。それはなぜかといえば、いずれ高いステージを目指すことになる清宮にとっては日大三櫻井 周斗クラスの投手との対戦は必ずあるからだ。そんな清宮の課題を考えていきたい。

清宮の強みは外角球を高確率で本塁打にできるコンタクト能力

清宮幸太郎(早稲田実業)

 清宮はここまでの公式戦で、15本塁打を放っている。やはり規格外の数字なのだが、そのうちすべて15本塁打が右投手である。清宮の本塁打を振り返ると、コーナーで外しに行った変化球や甘く入ったストレートを見逃さず打ち返すことができている。打っているコースのほとんどが外角で、外角の場合は、やや低め~高めまでしっかり打ち返している。

 すごいのは緩いボールをバックスクリーンに飛び込む当たりを打つところ。そんな高校生はそうはいない。

 右投手からこれほど本塁打が多いのは、踏み込みがしやすく、自分のフォームで打てるというのがあるのだろう。また右投手が投じる内角もとっさの反応で本塁打にすることができている。

 逆に左投手から放った本塁打はゼロ。左投手の櫻井 周斗に5打席連続三振を喫したのを見て、左投手に弱い印象を受けるかもしれないが、決して全く打てないというわけではなく、過去の試合を振り返っても左投手の外角球に対してしっかりと踏み込んで打ち返すところを見ると、清宮は右、左問わず外角球がヒットゾーンであることがわかる。

 高校生の配球を見るとほぼ外角球が占めるだけに外角を打ち損じしないための清宮の打撃スタイルは理に適っている。

 たとえ5三振に終わっても、清宮のミート力、長打力、パワーが全国の打者と比べてもやはりナンバーワンであることは間違いない選手だ。

 だが、どの選手もいつでも絶好調なわけではなく、ここにきて清宮の強みであるコンタクト能力が鈍っている。その証拠として、都立片倉戦(試合レポート)から4試合連続で本塁打なし。関東一戦(試合レポート)と日大三戦(試合レポート)に限っては無安打だった。

 理由としては強くインコースを意識した配球で、迷いが見えたこと。清宮の打撃を見ると強烈なインステップで撃ちに行く。これは外角球をしっかりとたたくためで、悪いことではないが、その分、インコースのコンタクト能力が悪くなる。こういう場合、インコースに備えていくなどのとっさの対処が必要になるが、調子を落としている清宮の場合、それで対処できる余裕がなかった。

 そこに140キロ台の直球、さらに必殺の縦スライダーで勝負する櫻井 周斗がきた。インコースを意識させて、最後は縦スライダーで打ち取る配球で5打席連続三振を喫したのはある意味、予想できたことかもしれない。縦の変化球に対し、見極めが全くできなかったのは、大きな課題として残った。

 清宮は「練習試合でも5三振がありましたので、こういうときもあると思うしかないです」と不調を受け入れている様子だった。櫻井が投じたすべての球種が完璧だったわけではなく、櫻井自身も「ヒヤッとするような甘いボールを投げたことがあります。それで痛烈なファールを打たれてどきっとしたのですが」と振り返るように、これをもししっかりと打ち返していたら、試合展開は大きく変わっていただろう。

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コメント (1)
1試合のみ!2016.11.06 早実オービー
清宮選手、大ブレーキはあの日大三高との決勝戦のみだと信じます!。マダ神宮球場でホームランを打った事も無いようなのでこのジンクスも明治神宮野球大会で吹き飛ばしてくれる事、願ってます

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プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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