秋から激戦の予感!全国で一番熱い神奈川を制するチームは?
明日3日から開幕する神奈川県大会。組み合わせを見ると全体的に強豪校がばらけて、序盤から見逃せない戦いが多そうだ。そんな今大会の見所をお伝えしていきたい。
■組み合わせ表もあわせてチェック!!
今年の横浜は打力で圧倒!星槎国際湘南の戦いにも注目
万波 中正(横浜)
夏ベスト16の向上は横須賀と金井の勝者と対戦。またこのブロックでは好投手・本田 仁海やスラッガー・松下 壮悟と投打に逸材を揃える星槎国際湘南もいる。星槎国際湘南にとっては今年の神奈川の話題校に挙がるためにも重要な秋となる。
そして、一番の注目は横浜だろう。前チームから主力で活躍し、来年のドラフト候補に挙がりそうな増田珠、地味だが巧みなバットコントロール、スピード感のある遊撃守備を見せる渡辺翔に加え、ベンチ入りしていたスター候補・万波中正(関連記事)、走攻守三拍子揃った大型外野手・長南有航、攻守ともにハイレベルな二塁手・横浜齊藤大輝が並ぶ打線は、超強力。投手陣は右腕・塩原陸がどこまで成長できるかにかかっている。今年は投手陣の完成度がまだまだなので、しばらくは打力で圧倒するチームになりそうだ。
また同ブロックには、相模原、法政二がいる。横浜は3回戦でこの2校と当たる可能性があり、序盤からハードな戦いになりそうだ。
桐光学園、東海大相模と夏ベスト8以上のチームが多数集結した激戦ブロック!
小松 勇輝(東海大相模)
このブロックはかなり熾烈なブロックだ。まず夏ベスト8で総合力が高い日大高は立花学園と同ブロック。また桐蔭学園は初戦で西湘と対戦するが、勝ち進めば横浜商と対戦することに。さらに3回戦では横浜隼人と激突するかもしれないという激戦区なのである。
夏ベスト4で、前チームから経験者も残り、走攻守で完成度が高い桐光学園。また準々決勝でコールド負けを喫し、その悔しさをバネに猛練習に励んできた東海大相模には1年生ショートストップの小松勇輝や、左腕・安里海がいる。もともと能力が高い選手が集まったチームなので層が厚く、秋の有力校に入るだろう。もしこの2チームが勝ち進んだ場合、4回戦で激突する。
この中でベスト4に進むことができるのは1チームのみ。4ブロックの中では一番の最激戦区だ。またその中を抜け出した後も、準決勝では横浜がいるブロックとの対戦となり、関東大会までの道のりが非常に険しいことが分かる。
横浜商大高、藤沢翔陵など実力が拮抗したブロック
西澤 翔太(藤沢翔陵)
横浜商大高や平塚学園がいるブロックも大会序盤から面白い対決が多い。打力が高い横浜商大高は、左腕・古野 伊織の投球がカギを握りそうだ。初戦の相手は、夏ベスト16の原動力となった富田 歩擁する平塚江南と、主力に1年生が揃う神奈川橘の勝者との対戦となった。どちらが勝ち進んでも手ごわい相手になりそうだ。
また同ブロックでは武相、夏ベスト16の茅ヶ崎西浜、そして隣のブロックでは夏ベスト8の藤沢翔陵、平塚学園、橘学苑、藤嶺藤沢に注目したい。いきなり橘学苑と藤嶺藤沢の対決が実現するなど実力校が揃い、どこが勝ち進んでもおかしくない。
投打に総合力が高い慶應義塾がそのまま突き進むか?
正木 智也(慶應義塾)
日大藤沢や夏準優勝の慶應義塾などがいるブロックにもうまく有力校が散らばっている。慶應義塾は投打に柱がいるのが大きい。140キロ近い速球と独特の曲りをするチェンジアップで勝負する森田 晃介、スラッガー・正木智也、アベレージヒッター・下山 悠介と経験者が多く、投打で圧倒する戦いが期待できそうだ。またこのブロックの注目は、県内屈指の進学校でありながら、投打に力強い戦いを見せる湘南。この秋も面白い戦いを見せてくれそうだ。
瀬谷西と東の勝者と対戦する日大藤沢は好打堅守の遊撃手・菅原裕太に注目が集まる。日大藤沢は投手陣の台頭、投手陣をまとめる捕手の力量が上位進出のカギになるだろう。
また弥栄対白山という近年健闘を見せている公立校同士の戦いが初戦で実現。勝利すれば横浜創学館と対戦となり、この戦いも見逃せない。また上位進出を目指す三浦学苑や、公立の雄として上位に勝ち進むことが多い戸塚の戦いぶりにも注目だ。
(文・河嶋 宗一)
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