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プロ注目投手同士の試合が2試合! 大会11日目の見所!

2016.08.16

 大会11日目を迎えた第98回高等学校野球選手権大会。17日は、3回戦4試合が行われ、ベスト8が出揃う。この試合はプロ注目投手同士の投げ合いが2試合あるのが一番の見所だ。また4試合の見所をチェック!

プロ注目投手同士の試合が2試合! 大会11日目の見所! | 高校野球ドットコム

左:今井達也(作新学院)、右:高橋昂也(花咲徳栄)

第1試合 聖光学院(福島)vs東邦(愛知)
  東邦は前回のサヨナラ勝ちで、大きく流れを掴んだ。とはいえ、あのパターンの勝利はそう何度もできるものではない。もう一度、ダブルエースである藤嶋健人松山仁彦の復調が求められるだろう。

 対する聖光学院は、投手力に不安があり、流れを渡さないように、継投のタイミングもポイントになる。終盤に畳みかける打撃力は脅威。

 東邦は応援でスタンド全体を乗せる力がある。対する聖光学院クラーク記念国際戦を振り返ると、男の勲章を応援した8回表に逆転に成功した。両校の応援も注目で、応援を力に変えることができるか。また相手の応援に負けない精神力が問われる試合になりそうだ。

第2試合 花咲徳栄(埼玉)vs作新学院(栃木)
  プロ注目投手の対決。花咲徳栄のエース・高橋昂也は、まだ被安打が多いが、要所では威力十分のストレートを投げられるようになってきた。作新学院のエース・今井達也は、最速151キロのストレートだけではなく、多彩な変化球を投げ分け、投球が偏らないのが強み。

 お互い打撃力は非常に高く、どちらが2人が投じる甘いボールを見逃さずに捉えることができるか。投手戦になる可能性もあれば、5、6点を奪い合う打撃戦になる可能性もある。まずは前半の試合運びに注目していきたい。

第3試合 木更津総合(千葉)vs広島新庄(広島)
 木更津総合早川隆久広島新庄堀瑞輝と安定感抜群のピッチングを見せるエースがいて、さらに守備力も高く、早打ち傾向にありととにかく共通点が多いチーム。そのため両投手の我慢比べになることが予想される。どちら先制点をもぎとることができるか。1つのチャンスを逃さず、しっかりと畳みかけていきたい。

 両投手の持ち味が発揮されるということになれば、2対1。1対0というロースコアになりそうだ。

第4試合 北海(南北海道)vs日南学園(宮崎)

 北海北海 大西健斗が昨夏に比べて大きく成長。球威ある直球で押せるようになった。また打線は、3番佐藤 佑樹、4番大西、5番下方忠嗣の3人が中心で、機動力を絡めながら点を取っていく打線は破壊力十分。初回から自慢の攻撃力を見せていきたい。

 日南学園は、攻守の内容が良くなってきており、4番益田海成、6番萩原哲の2人を中心に終盤以降に畳みかける攻撃力は脅威。投手陣は上手く継投策を使いながら、また安定した内外野の守備で余計な失点を防ぎ、終盤戦に持ち込んでいきたい。

(文・河嶋宗一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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