世紀の一戦・履正社vs横浜の試合のポイントはこれだ!好カード続出の大会8日目の見所!
大会8日目を迎えた第98回高等学校野球選手権大会。お盆休みとなる14日は、2回戦最注目のカードが第4試合に行われる。またほか3試合も好カードばかりで、第4試合まで満員の状態が続きそうだ。8日目の4試合の見所をチェック!
左:藤平 尚真(横浜)、右:寺島 成輝(履正社)
第1試合 山梨学院(山梨)vsいなべ総合(三重)
打線に力のある山梨学院は、初球からどんどん振っていく姿勢が魅力。打ち損じをせず、確実にヒットゾーンへ打ち返していきたい。投げては左腕・吉松 塁や他の投手陣の出来も鍵になりそうだ。
いなべ総合は1回戦で粘り強い投球を見せた投手陣が引き続き、相手打線を交わすピッチングができるか。また機動力や犠打など小技を駆使したり、好球必打の姿勢で、どんどん打ち崩していきたい。
第2試合 常総学院(茨城)vs中京(岐阜)
常総学院は近江の投手陣から11得点をうばったように、上位下位の切れ目のない打線は出場校の中でもトップクラスの破壊力を見せた。投げてはエース・鈴木 昭汰がやや力んだ投球を見せたが、2回戦以降は状態を上げていきそうだ。
中京も大分大分戦で2本塁打が飛び出したようにクリーンナップを中心に打線が活発。主砲・今井 順之助は岐阜大会に比べると調子を上げつつある。テクニックに長けた鈴木に対し、どんな一打を見せるだろうか。今井の対応力も試される試合になりそうはちのだ。
第3試合 東邦(愛知)vs八戸学院光星(青森)
東邦は初戦(試合レポート)で打線が大爆発。特に4番藤嶋 健人が惜しくもサイクル安打達成はならなかったが、主砲が調子を上げているのは頼もしい、逆に藤嶋は大会初登板で、しっかりと自分のピッチングができるか注目される。八戸学院光星は、ストレートに振り負けない力強い打線が魅力だ。カギを握るのは3番を打つ田城 飛翔。一気に勢い付けば藤嶋を打ち崩す打撃力は十二分に持っている。
守っては櫻井 一樹が東邦打線の狙いを外す投球ができるか。だが東邦は打撃力が高いので、展開次第では、継投策も十二分に考えられそうだ。
第4試合 横浜(神奈川)vs履正社(大阪)
優勝候補同士の一戦が2回戦で実現!横浜のエース・藤平 尚真、履正社のエース・寺島 成輝とともに調子を上げてきている。そして打線も強力。ただ両エースが本来のピッチングをすれば、1点を争う好勝負になりそうだ。そして両チーム、誰が突破口を切り開くか。キーマンとして履正社は抜群のバットコントロールを誇る福田 観大、そして2年生スラッガー・安田 尚憲の2人にかけたい。福田が上手い形で出塁し、安田が還す。もしくは下位打線が出塁して、福田が還す。この2人が起点となりそうだ。藤平の剛速球にしっかりとついていける打線であり、神経戦が予想されそう。
横浜は走塁・守備・打撃と三拍子揃った大型二塁手・戸堀 敦矢、そして対応力ならば横浜でもナンバーワンの増田 珠がカギを握っている。今年の横浜の打者の中で速球に強いといえるのがこの2人。完璧に抑えられる中でも、一気に畳みかける攻撃を見せていきたいところだ。この試合は大味というよりも、しぶとく点を取っていくスタイルが求められそうだ。
(文・河嶋宗一)
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