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早川隆久、髙田萌生と大会屈指の好投手が登場!大会7日目の見所!

2016.08.12

 大会7日目を迎えた第98回高等学校野球選手権大会。この日ですべての出場校が出揃う。7日目も左右のドラフト候補が登場する。彼らのパフォーマンスに注目するとともに、4試合の見所をチェック!

早川隆久、髙田萌生と大会屈指の好投手が登場!大会7日目の見所! | 高校野球ドットコム

左:髙田萌生(創志学園)、右:早川隆久(木更津総合)

第1試合 木更津総合(千葉)vs唐津商(佐賀)
  木更津総合のエース・早川隆久は安定感抜群の好左腕。ストライク先行ができる投手で、失点が計算できる投手で、非常に頼もしい存在だ。
 唐津商の先発右腕・谷口優成は、130キロ台ながら変則フォームで勝負する好右腕。初見では、なかなか打ち難い投手だろう。また唐津商は、ここぞというときに畳み書ける集中打があるだけに、早川に対応できるか。

 木更津総合は、勝負所で確実に1点を取れる野球が強みである。早めに先取点を取り、自分のペースに持っていきたいところだ。

第2試合 鳥取境(鳥取)vs明徳義塾(高知)
  は鳥取大会で3本塁打を放っている勝部浩平など強打者が揃い、まさに侮れない打線だ。投げては隠家 直人が粘り強い投球で守り抜く。

 明徳義塾は右腕・中野恭聖、技巧派右腕・金津知泰など相手の打線に応じて投手を使い分ける。は打力があるので、決勝戦で好投した金津の登板もありそうだ。また捕手・古賀優大のリードも大事になりそうだ。打っては古賀や西浦颯大西村舜といった主力打者の打撃ぶりにも注目だ。

第3試合 創志学園(岡山)vs盛岡大附(岩手)
 ついに最速154キロ右腕・髙田萌生が登場する。ストレートの球威、球速もセンバツから大きく伸ばし、さらに、変化球の精度も大きく伸ばした。ただ立ち上がりがあまりよくなく、立ち上がりからエンジン全開でいきたい。そうすれば流れをもたらすことができるはず。また攻撃面では、センバツ以降、徹底として磨いてきた走塁面で発揮したい。

 盛岡大附はバントをしない強打。まずは髙田萌生のストレートに力負けせずに、打てるか。そして創志学園バッテリーは初戦の結果を見て、弱点を徹底的についた投球をするに違いない。それでも粘れる打撃を見せていきたいところ。投手陣では継投策になることが予想される。展開に応じて、迷いなく決断をして流れを持っていきたい。

 

第4試合 鳴門(徳島)vs智辯学園(奈良)
 鳴門はエースの河野竜生が直球自体は素晴らしいが、変化球の精度が課題。今回、上手く見極められると、苦しい投球が予想される。それだけに変化球のコントロールがこの試合のカギとなるだろう。状況によって継投も出し惜しみすることなくやっていきたい。また打線では4番手束海斗の前に走者をためて着実に点を積み重ねていきたい。

 智辯学園はエース・村上頌樹が調子を上げてきた。1回戦の終盤以降のピッチングは隙がなく、見ていて打たれる雰囲気がないと思わせるほど。リードする岡澤智基も強肩が光る選手で、ディフェンス面でカギを握っている選手だ。

 打線では3番太田英毅、4番福元悠真の2年生コンビが勝負所で一打を打てるか。序盤で先制点を取り、中押し・ダメ押しという理想的な展開に持ち込んでいきたい。 

(文・河嶋宗一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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