早川隆久、髙田萌生と大会屈指の好投手が登場!大会7日目の見所!
大会7日目を迎えた第98回高等学校野球選手権大会。この日ですべての出場校が出揃う。7日目も左右のドラフト候補が登場する。彼らのパフォーマンスに注目するとともに、4試合の見所をチェック!
左:髙田萌生(創志学園)、右:早川隆久(木更津総合)
第1試合 木更津総合(千葉)vs唐津商(佐賀)
木更津総合のエース・早川隆久は安定感抜群の好左腕。ストライク先行ができる投手で、失点が計算できる投手で、非常に頼もしい存在だ。
唐津商の先発右腕・谷口優成は、130キロ台ながら変則フォームで勝負する好右腕。初見では、なかなか打ち難い投手だろう。また唐津商は、ここぞというときに畳み書ける集中打があるだけに、早川に対応できるか。
木更津総合は、勝負所で確実に1点を取れる野球が強みである。早めに先取点を取り、自分のペースに持っていきたいところだ。
第2試合 鳥取境(鳥取)vs明徳義塾(高知)
境は鳥取大会で3本塁打を放っている勝部浩平など強打者が揃い、まさに侮れない打線だ。投げては隠家 直人が粘り強い投球で守り抜く。
明徳義塾は右腕・中野恭聖、技巧派右腕・金津知泰など相手の打線に応じて投手を使い分ける。境は打力があるので、決勝戦で好投した金津の登板もありそうだ。また捕手・古賀優大のリードも大事になりそうだ。打っては古賀や西浦颯大、西村舜といった主力打者の打撃ぶりにも注目だ。
第3試合 創志学園(岡山)vs盛岡大附(岩手)
ついに最速154キロ右腕・髙田萌生が登場する。ストレートの球威、球速もセンバツから大きく伸ばし、さらに、変化球の精度も大きく伸ばした。ただ立ち上がりがあまりよくなく、立ち上がりからエンジン全開でいきたい。そうすれば流れをもたらすことができるはず。また攻撃面では、センバツ以降、徹底として磨いてきた走塁面で発揮したい。
盛岡大附はバントをしない強打。まずは髙田萌生のストレートに力負けせずに、打てるか。そして創志学園バッテリーは初戦の結果を見て、弱点を徹底的についた投球をするに違いない。それでも粘れる打撃を見せていきたいところ。投手陣では継投策になることが予想される。展開に応じて、迷いなく決断をして流れを持っていきたい。
第4試合 鳴門(徳島)vs智辯学園(奈良)
鳴門はエースの河野竜生が直球自体は素晴らしいが、変化球の精度が課題。今回、上手く見極められると、苦しい投球が予想される。それだけに変化球のコントロールがこの試合のカギとなるだろう。状況によって継投も出し惜しみすることなくやっていきたい。また打線では4番手束海斗の前に走者をためて着実に点を積み重ねていきたい。
智辯学園はエース・村上頌樹が調子を上げてきた。1回戦の終盤以降のピッチングは隙がなく、見ていて打たれる雰囲気がないと思わせるほど。リードする岡澤智基も強肩が光る選手で、ディフェンス面でカギを握っている選手だ。
打線では3番太田英毅、4番福元悠真の2年生コンビが勝負所で一打を打てるか。序盤で先制点を取り、中押し・ダメ押しという理想的な展開に持ち込んでいきたい。
(文・河嶋宗一)
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