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11日の甲子園の見所は?ありんこ軍団・八王子が日南学園に挑戦!2013年優勝の前橋育英も登場!

2016.08.10

 

大会5日目を迎えた第98回高等学校野球選手権大会。第2試合までが1回戦で、第3試合から2回戦に突入する。2回戦へ駒を進めるのは?またベスト16入り一番乗りを果たすのは?3試合の見所をチェック!

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左:早乙女大輝(八王子)、右:佐藤優人(前橋育英)

第1試合 八王子(西東京)vs日南学園(宮崎)
 早稲田実業試合記事)、創価試合記事)、東海大菅生(試合記事)と強豪校を立て続けに破ってきたありんこ軍団・八王子。甲子園初出場の八王子ナインにとってはどこが当たっても挑戦者。舞台が神宮球場から甲子園球場に変わっただけで、自分たちの野球ができればよいだろう。投手陣では、125キロ前後の直球でも高めで勝負できる左腕・早乙女大輝、140キロ前半を計測する米原大地の2年生コンビがうまくつないで勝ち上がってきたが、甲子園でも継投のタイミングがカギになりそうだ。また2人の投手の持ち味を引き出す意味で、捕手・細野悠のリード、スローイングにも注目していただきたい。

 打線はセーフティスクイズ・盗塁・エンドランを絡めるが、小技を仕掛けるタイミングが絶妙で相手からすれば実に戦いづらい相手だ。
 対する日南学園は3番前田尚輝、4番益田海成など好打者が多く、下位打線に一発を打てる強打者がおり、打線に隙はない。確実に攻めていって、取りこぼしすることなく加点をするのが今年の日南学園のスタイルだ。投手陣は、左腕・森山 弦暉を中心に多くの投手を揃える。

 突出した選手はいないが、チーム力で点をもぎとって、守っていくスタイルは共通しており、1点を争う好勝負が期待できそうだ。 

第2試合 富山第一(富山)vs中越(新潟)
  北信越地区同士の対決。富山第一中津原元輝森圭名の140キロ右腕コンビがどれだけ試合を作れるか。また打線も一気に畳みかける時に大量点を取れる。勝負所を見逃さず、点を加点していきたい。

対する中越はエース左腕・今村 豪がどれだけ粘り強い投球ができるか。打線では4番西山 侑汰、3番坂井 琢真など高打率の選手が揃う。さらに22盗塁を記録した機動力も光る。上位打線がチャンスで結果を残し勝負所で機動力を絡める攻撃力ができれば大きい。

 

2回戦 第3試合 嘉手納(沖縄)vs前橋育英(群馬)
 激戦を勝ち抜いた沖縄を制し、初出場した嘉手納は、打線のレベルが非常に高い。主砲・大石哲汰を中心にスイングが鋭い打者が多く、つながった時は大量点が期待できる。またエースの仲地 玖礼は1年からマウンドを経験してきた右の好投手。また左腕・仲井間 光亮も130キロ後半を計測する好左腕で、初出場ながら総合力の高さは侮れない。

 対する前橋育英は、戦い方が非常に強か。エースの佐藤優人は140キロ近い速球とスローカーブを駆使しながら攻める投球で、強力な嘉手納打線に対し、どんなピッチングを見せるか。また森田健斗捕手のリードにも注目だ。打線は一発を打つ打者は少ないが、4番を打つ小川龍成など好打者が揃い、次々と外野の間を抜く打球を連発。先制・中押し・ダメ押しができると、前橋育英のペースになる。また守備力も高く、余計な失点をしないチーム。突出したタレントがいるわけではないが、9人それぞれの個性がある。

 双方、お互い実力があり、戦いにくいという印象を持っているだろう。それだけに序盤でどう試合運びをするのか、また中盤、終盤にかけてどちらが自分のペースに持ち込めるか注目をしていきたい。

(文・河嶋宗一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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