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【新潟抽選会後 展望】群雄割拠の新潟!日本文理などノーシードの強豪校の戦いに要注目!

2016.07.07

 昨秋の県大会上位4校と、今春の県大会上位4校の顔ぶれがすべて入れ替わるなど、文字通り「群雄割拠」の様相を呈している今年の新潟県。各校夏の甲子園出場に向けて最終調整が進む中、6月24日、新潟市中央区にある新潟テルサで組み合わせ抽選会が行われた。ここではベスト4までの道のりを4つのブロックに分けて見どころ、注目校を紹介していこう。

■こちらも合わせてチェック!
【実力伯仲の新潟を制するのは?話題校、注目投手を一挙に紹介!】


■組み合わせ表は以下から

【第98回新潟大会組み合わせ表】

春優勝の新潟明訓に対抗する戦力は?

秋葉 悠(新潟明訓)

◆Aブロック(トーナメント左上)

 第1シードに君臨する春の県大会覇者新潟明訓が優勢。大藪 祐司(3年)、廣田 祥一朗(3年)、遠藤 龍一(3年)らによる継投で勝ち上がってきた春の大会に、経験豊富なエース左腕・梶山 駿介(3年)がケガから復帰するとより厚みを増す。打線は好調の4番・秋葉 悠(3年)、主将の栗山 謙(3年)、5番・大崎 海渡(3年)で形成される強力クリーンナップの前にいかにランナーをためられるかが鍵になりそうだ。

 その新潟明訓に対するのは第6シードの開志学園か。は第2シード・村上桜ヶ丘に競り勝ち、ベスト16入り。強力打線と、エース・北澤 拓実(3年)、信田 悠太朗(2年)の2枚看板で初の甲子園を目指す。
ほか2年生エース・中村 佑斗(2年)を擁し、ベスト8に入った新津ベスト16の長岡商、爆発力のある打線が自慢の新潟青陵、実力校・柏崎などが後を追う。

黒坂 啓太(長岡工)

◆Bブロック(トーナメント左下)

 春の大会ベスト4長岡工を中心に実力校が入り混戦模様のBブロック。長岡工は、エース左腕の黒坂 啓太(3年)、背番号10の藤塚 祥吾(3年)の出来が鍵。太刀川 郁(1年)、丸山 裕紀(3年)、小川 亮太(3年)で構成されるクリーンナップの前にチャンスメークし、先制して優位に試合を運びたい。

 対抗に挙げたいのは。現3年生は、下級生の頃からレギュラーとして試合出場していた選手が多く、試合経験も豊富。さまざまなチームの監督、関係者が「いい投手」と口を揃えて言うエースの小鷹 樹(3年)、打撃センス抜群の好打者・関田 悠満(3年)らがチームをけん引する。

 ほか、技巧派左腕・八幡 蓮(3年)擁する春ベスト8新発田南昨秋北越江村 伊吹(3年)に投げ勝った藤崎 千広(3年)擁する新潟商、昨秋に勝ち、新潟明訓を追い詰めたエース・土田 拓(3年)擁する新津工関根学園新発田農新潟県央工などの実力校も虎視眈々と甲子園を狙う。

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[page_break:長岡大手、日本文理が入ったCブロックは最激戦区!]

長岡大手、日本文理が入ったCブロックは最激戦区!

川村 啓真(日本文理)

◆Cブロック(トーナメント右上)

 秋の大会の1位~3位、ほか実力校が集まり最激戦区と言っても過言ではないCブロック。まず第3シードの長岡大手は、どんな逆境においても決して諦めない粘り強さが魅力。圧倒的な勝負強さを誇る4番・上村 直也(3年)を中心とした打線が、継投で勝ち上がってきた投手陣をどこまで援護できるかが鍵になるだろう。その長岡大手と、お互い勝ち上がれば3回戦で激突するのが秋準優勝村上桜ヶ丘。前チームからの主力で4番・西野 護(3年)を中心とする打線の破壊力は県内屈指。エース・山田 天斗(3年)、稻垣 健太(3年)ら投手陣の踏ん張りがチームの浮沈を決めるだろう。

 また、県内屈指の強豪・日本文理もこのブロックに入った。北越に辛酸をなめたが、選手層の厚さは県内屈指。荒木 陵太(3年)、川村 啓真(2年)を中心とした打線と、注目のスーパールーキー・日本文理鈴木 裕太(1年)、新谷 晴(1年)らで構成される投手陣がかみ合えば、2年ぶりの甲子園も見えてくる。昨夏のエース格・藤塚 光二郎(3年)がケガから復帰すると頼もしい存在になりそうだ。

 1回戦を勝ち上がると、この日本文理と対戦する秋3位東京学館新潟。エース・山田 佳偉(3年)がどこまで粘れるか。打線の奮起に期待したい。
右横手から130km台後半の切れのいいストレートを投げ込むエース・松澤 寛人(3年)擁する糸魚川も注目校。今春は援護に恵まれなかっただけに打線の奮起が鍵になりそう。

 速球派のエース・宮島 拓斗(2年)、スーパールーキー・竹林 楓也(1年)ら能力の高い投手陣を擁する下級生主体の加茂暁星ベスト16で自信を付けた見附、エースで4番・森田 豪(2年)擁する新潟などの名前も挙がる。

江村 伊吹(北越)

◆Dブロック(トーナメント右下)

 第2シードの北越優勢か。最大7点差を守りきれず準優勝となった北越は、県内屈指の強力打線が魅力。阿部 辰一郎(3年)、小杉 瑞樹(3年)、岡村 郁哉(3年)のクリーンナップはもちろん、下位打線からでも得点につなげられる。投手陣も、内ナンバー1左腕・江村 伊吹(3年)、右の本格派・玉木 葵(3年)ら粒ぞろいだけに、内外野の守備の精度が鍵になりそうだ。

 その北越と、お互い勝ち上がれば4回戦で対戦するのが昨夏の代表校・中越今春は4対0で北越が勝利したが、江村と投げ合ったエース左腕・今村 豪(3年)を中心にリベンジに燃える。

 ベスト8の帝京長岡は、投打の中心、バンゴーゼム・ゲレック・高の出来がチームの命運を左右しそう。夏は2年連続ベスト8で敗退しているため、その壁を打破したいところだ。

 4位の五泉もこのブロック。エース・廣瀬 生成(3年)は体が一回り大きくなりレベルアップ。川﨑 諒(2年)、成田 仁(2年)、江口 涼(3年)ら好選手を擁して初の甲子園を狙う。

 開会式は、7月8日(金)、[stadium]HARD OFF ECOスタジアム新潟[/stadium]で行われ、選手宣誓は長岡高専井上 駿主将が務める。また、開幕戦は、同球場で新潟西羽茂が対戦する。参加86チームの頂点に立つのは一体どの高校か。期待したい。

(文・町井 敬史)


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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