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【東京本大会展望】各ブロックに強豪が集結!ブロック別で有力校を紹介!

2016.03.31

 4月1日から開幕する東京本大会。各ブロックに実力校が点在しており、シード権獲得へ向けて激しい戦いを繰り広げてくれそうだ。今回はそんな東京本大会の展望をお伝えしていきたい。

関東一・日大三ブロックと都立城東・足立学園ブロック

河合 海斗(関東一)

 選抜帰りの関東一のブロックは、有力校が集結した。関東一の山には郁文館vs昭和一学園駒込vs日大豊山と有力校同士の対戦が実現。特に駒込は一冬越えて打撃に力がついてきており、上位校を脅かすものがありそうだ。
関東一は、夏の大会を見据えて、どんな戦力が浮上するか。思えば、2014年の選抜後の春季大会もオコエ瑠偉が登場し、一躍、注目を浴びた大会となった。そんな選手が出てくることを期待したい。

 日大三のエース・小谷野楽夕は一冬越えて体ががっしりしたことで、球威が出てきた。一発長打のある山本 幸次郎、勝負強い打撃がウリの坂倉将吾、また枚方ボーイズ出身の宮木 紳道も、甲子園で活躍している枚方ボーイズ出身の選手たちに負けない活躍を見せていきたい。このブロックは都立の有力校が揃っており、都立総合工科vs都立片倉都立文京vs都立足立新田といった実力校の対決が実現し、いきなり見応えある戦いを見せてくれそうだ。

 続いて都立城東足立学園のブロックを見ていくと、都立城東はエース・関根智輝が進化したか気になるところ。既に140キロ台を投げ込んでいた大型右腕なだけに、この一冬を越えて、さらにスケールアップした姿を見せていきたい。また同じ山には期待の2年生右腕・小幡 圭輔擁する立教池袋がおり、こちらも楽しみなチームだ。

 足立学園は、左サイドの杉本 将司が安定感ある投球を見せる。チームとしては走攻守すべてにおいてワンランクアップした姿を見せられるか。同じ山では西東京屈指の速球派右腕・谷井 怜央 創価)に注目。創価は全体的にチーム力を底上げできているか。上位進出に絡む戦いぶりを見せていきたい。

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[page_break:東海大高輪台・日大桜丘ブロック~東海大菅生・修徳ブロック]

東海大高輪台・日大桜丘ブロックと東亜学園・早大学院ブロック

 しぶとい野球がウリの東亜学園は、都立保谷と強豪校相手にも好投を見せる本格派右腕・秦山 優唯斗がいる都立足立西との勝者と対戦が決まり、いきなり厳しい相手と対することになる。 投手力が高い都立小山台と冬場の練習で、長打力を身に付けた明大明治の対決も面白い。明大明治柳澤憲人は高校生としては落ち着きのある好右腕で、好勝負を展開してくれそうだ。勝ち上がると成立学園と対戦することとなり、こちらの対決も見逃せない。

宮路 悠良(東海大高輪台)

 好投手・柴田迅擁する早大学院は、総合力がどれだけ高まっているか。初戦では東京城北vs都立江戸川の勝者と対戦することになった。日大桜丘は強打の土田尚也を中心につなぎの野球で勝負。

 東海大高輪台は東京一の打撃型チームを目指して取り組んできた。大西 星夜青木 海斗宮路 悠良を中心とした打線は破壊力抜群。今年も強打がさく裂するか。またこのブロックではいきなり日大二日体荏原の対決が実現し、見逃せないカードになりそうだ。

帝京・駿台学園ブロック 東海大菅生・修徳ブロック

岡崎 心(帝京)

 帝京昨秋準決勝のコールド負けからどう投打を立て直してきたか。バットコントロールの良い岡崎心、140キロ右腕・安村 陸人、潜在能力が高い右腕・大胡 優太など個々の能力は非常に高いだけに注目だ。
同ブロックでは主砲・笠原大和を擁する國學院久我山、また多田 大輝など能力の高い選手を揃える東京大成も面白い。この両校が帝京を脅かす存在となるか。好打者・中山光明などつなぎの打線で勝負する駿台学園も、一冬越えて投打両面で力を伸ばすことができているかに注目したい。

 東海大菅生は、投打の中心・伊藤壮太、伸び盛りの好投手・牛山千尋、好遊撃手・杉本蓮、長打力のある本橋実生などタレント揃い。一冬越えて全体的にチーム力が伸びているか必見だ。初戦の相手は、長打力のある山本啓介がチームを引っ張る錦城朋優学院の勝者。初戦から厳しい戦いが予想される。また同ブロックには早稲田実業もいる。清宮幸太郎関連記事金子銀佑の2人が注目されているが、この2人以外の打者の伸びも著しく、今年も都内屈指の打力を誇るチームに仕上がった。清宮を中心に破壊力ある打撃を見せてくれそうだ。

 修徳渕上 聖司高山匠宮本博文など打力が高い選手が揃い、上位進出を狙える布陣。同ブロックでは140キロを超える右サイド・川西雄大、140キロ右腕・大竹 義輝の2人を揃える明大中野に注目だ。

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[page_break:佼成学園・堀越ブロックと二松学舎大附・都立紅葉川ブロック]

佼成学園・堀越ブロックと二松学舎大附・都立紅葉川ブロック

 佼成学園はエース・梅田大樹が一冬越えてどれだけ成長を見せているか。昨年のチームも、一冬越えて総合力が大きくレベルアップしただけに、今年のチームにもそんな成長を期待したい。同ブロックにいるのは強打者・菅野 岳史を擁す聖パウロ学園。激しい戦いを見せれてくれそうだ。
またエース・佐藤 大悟を中心に守り勝つ野球を見せる堀越の同ブロックでは八王子東京実の対戦がいきなり実現。その他青山学院明大中野八王子といった中堅校が多く登場する。

大江 竜聖(二松学舎大附)

 昨秋準優勝二松学舎大附は、投打の総合力でいえば都内トップクラス。夏の大会へ向けて、大江竜聖関連記事以外の投手陣を起用して経験を積ませたいところだが、いきなり強打の日大鶴ヶ丘国士舘の勝者とぶつかることとなった。
昨秋、国学院久我山を破った試合レポート都立紅葉川は試合巧者・世田谷学園正則の勝者と対戦。同ブロックには城西大城西、上位校相手にしぶとい野球を見せる都立小平、例年、強力打線に仕上げる都立日野と強豪都立が入ったブロックとなっている。

 一次予選の試合を見ると、本塁打が多く出ている。もともと本大会出場を決めていた学校はもっとパワーアップしていることがうかがわれる。東京本大会の会場はそこまで広い球場がないだけに荒れた試合になることが多くなることも予想される。その中で守備力、投手力が問われる大会となるだろう。この大会で大きく目立つ選手、チームはどこになるのか、注目をしていきたい。

(文・河嶋 宗一


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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