【明治神宮大会】名門校、好選手が一挙集結した今年の神宮大会は見所満載!
神宮大会が13日から開幕する。各地方大会を勝ち抜いた10チームが参加する神宮大会。今年は名門校やプロ注目の好選手が多く揃い、例年以上に見所ある大会になりそうだ。そんな今大会の見所を紹介していく。
いきなり東邦vs秀岳館など名門校同士の対決が多く実現!
早川 隆久(木更津総合)
第1試合に登場する秀岳館vs東邦の一戦は注目の対決といえるだろう。秀岳館は枚方ボーイズを強豪に育て上げ、中学硬式の名将と知られる鍛治舎 巧監督が2014年4月に監督に就任した。それからわずか1年半で、九州大会の王座を掴んだ手腕は見事。中心選手は、攻守の柱であり、主将を務める正捕手・九鬼 隆平。九鬼はパナソニックの名捕手として活躍した九鬼 義典氏の息子である。また好遊撃手・松尾 大河、投手陣では有村 大誠、堀江 航平といった速球派投手を2枚擁し、総合力は高い。
東邦は、エースで4番を打つ藤嶋 健人に期待がかかる。最速146キロの速球も魅力だが、一発を打つ長打力も魅力で、野球選手として非常に高いスキルを誇る。強打者・松山 仁彦、小西 慶治といったスラッガーも揃っており、全国屈指の破壊力を誇る打線を見せていきたい。
第2試合に登場する札幌第一は粘り強い戦いで北海道大会を制した。エースの上出 拓真は右の本格派。全国舞台でどんな投球を見せるか。対する関東一は今年は大きくチームが入れ替わり、出遅れが心配されたが、結束力の高さ、戦略的な野球で東京都の頂点を掴んだ。突出した選手はいないが、どこからでも点が取れる怖さ、また堅実な守備力があり、二松学舎大附を破ったことで、選手たちはさらに自信が芽生えたことだろう。神宮大会ではさらに成長した姿を見せるかもしれない。
大会2日目は好投手対決に注目だ。創志学園のエース・高田 萌生は最速150キロを計測する速球派投手で中国大会期間中は好調をキープしていた。ストレートにこだわりが強いが、変化球の切れも鋭い投手である。尻上がりに調子を上げていく投手なので、終盤に凄味を発揮するタイプといえる。敦賀気比の山崎 颯一郎は長身から角度ある速球を武器にする本格派右腕。北信越大会ではベストの出来ではなかったが、神宮大会で調子を上げていくことができるか。
第2試合は木更津総合vs大阪桐蔭の注目カードとなった。木更津総合は攻略困難な実戦派左腕・早川 隆久の投球がカギ。打線の状態もだんだん上がっているが、大阪桐蔭のエース・高山 優希を打ち崩すのは難しく、早川も序盤でしっかりと大阪桐蔭打線を抑えれば、ロースコアの好ゲームになるのは間違いない。
大会3日目に登場し東邦と秀岳館の勝者と対戦する青森山田は、エースの堀岡 隼人、坪井 友哉の二枚看板を擁する。また内山 昂思を中心とした打線は強力で、その上試合運びが緻密で大崩れしないところが強み。今年は二季連続で東北大会優勝を成し遂げたが、数年前と比べると選手の力量、プレーの完成度は高まっており、名門復活を実感させるチームとなっている。
高松商は、相手の弱点・特徴に応じた攻めができるチームで、しっかりと自分のペースで試合運びができれば、驚かせる戦いを見せてくれるに違いない。今年はチームとしても、選手としてもハイレベルな戦いが期待でき、非常に見応えのある戦いとなるのは間違いない。ここから新たなスターが出てくるか、大いに注目したい。
(文=河嶋 宗一)
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