大豆パワーを活用しよう(2)
随分と過ごしやすい日が続いていますね。試合に練習に励んでいることと思います。
先月から2回シリーズで「大豆パワー」についてお話しています。少しずつ取り入れることができているでしょうか。今月は大豆の加工品や活用方法についてお話しします。
大豆の仲間や加工品
▲大豆が原料の味噌
大豆の仲間や加工品と言えば、何を思い浮かべますか。
今回は、一部をご紹介します。
<大豆の仲間>
枝豆:大豆が青いうちに収穫したもの。大豆よりも、ビタミンAやビタミンC、ミネラルが豊富。
もやし:大豆を発芽させたもの。大豆よりもビタミンB2やビタミンCが豊富。
<大豆の加工品>
きなこ:煎った大豆をひいて粉にしたもの。
納豆:納豆菌を使った発酵食品。アミノ酸やビタミンB群が豊富。ビタミンKにはカルシウムの吸収を促進する働きがある。ネバネバ成分のムチン(第25回コラム参照)も豊富。
味噌:麹を使った発酵食品。アミノ酸やビタミン類が豊富に含まれる。酵素によってたんぱく質が分解されている状態になっているため、大豆よりも消化吸収しやすい。
豆乳:大豆を砕き、食物繊維を除いたもの。栄養豊富な大豆の難点は消化の悪さ。その食物繊維を取り除き、吸収しやすいよう加工したもの。豆腐は豆乳から作られる。
おから:豆乳を絞った際に残る残りかす。たんぱく質(第4回、第5回コラム参照)、炭水化物以外に食物繊維やカルシウムを豊富に含む。卯の花とも呼ばれる。
揚げ:豆腐を切って揚げたもの。厚さによって油揚、厚揚げなど呼び方が違います。あげているので豆腐に比べると脂質が多いですが、大豆由来の成分は大差ありません。
その他にも、しょうゆや湯葉など様々な加工品があります。大豆だけでなく色々な食材を取り入れていきたいですね。
[page_break: 大豆の活用法 / その他の豆]大豆の活用法
▲大豆製品といえば豆腐
では、目的別に摂取のタイミングを見ていきましょう。
<疲労回復・筋肉づくり>
摂取のタイミング:運動直後 就寝前
<脂肪燃焼>
摂取のタイミング:運動前
もちろん、大豆はたんぱく質ですから今までにお話ししている「タイミング」を参考に摂取していきましょう。
大豆製品は先ほど紹介したように様々です。すぐに食事が摂れるときは、納豆ご飯や冷奴でもいいと思います。
すぐに摂れない場合は、豆乳を飲んでもいいでしょう。炊き出しをしているチームでは、お味噌汁を作ったり、豚汁を作ったり、幅が広がりますね。
その他の豆
世の中には、たくさんの豆があります。大豆はたんぱく質を多く含む豆ですが、その他はどうでしょうか。
炭水化物が多い豆には、ひよこ豆、あずき、えんどう豆、そらまめなどが挙げられます。また、脂質の多い豆としては、落花生が挙げられます。
それぞれ、いろいろな栄養素が含まれます。大豆だけでなくその他の豆も使うことで、彩りも鮮やかに、栄養も豊富になります。
大豆のパワーいかがでしたか?身近な食材だからこそ、積極的に取り入れていきましょう。
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■ 11月の栄養学一口コラムもお楽しみに!