日焼けの時期に心がけること
日差しの強い時期がやってきました。
保護者の方…特に、お母さんは、応援中の日焼けが気になりますよね。マネージャーのみなさんもきっと気になっているはず!私も、高校時代日焼けが気になっていました(でも、結局真っ黒になってしまっていましたが)
選手だって同じように、いやそれ以上に日焼けしています。あまり気にしていないという選手も多いかもしれませんが、日焼けもやけどの一種。状態によっては様々な症状を引き起こします。今月は日焼けの害と注意点お話ししたいと思います。
日焼けの原因と症状
▲ 日焼けの原因と症状
日焼けの原因、それは太陽光線の中にあります。太陽光線は目に見える可視光線と、熱として感じることができる赤外線と、目に見えず、感じることもできない紫外線とに分けられます。その中の「紫外線」は、その他の2つよりも光の波長が短いもので、エネルギーも強く物質に変化を与えやすい性質をもっていて、日焼けの原因になります。
もっとも紫外線は有害な面ばかりではないので、以前は、さほど日焼けについて言うことはありませんでした。むしろ、体内でビタミンDを作りだす働きがあるため(ビタミンDは骨の形成を促します)日光浴を勧めたものでした。
しかし、オゾン層の破壊などにより地上に届く紫外線の量が多くなり、有害な面が叫ばれるようになりました
その1つが日焼けです。紫外線には、殺菌作用がありウイルスや細菌などを死滅させますが、同じように体内にあるDNA(核酸の一種:遺伝情報を担う物質)も傷つけられます。それが日焼けです。この状態を繰り返すことは、皮膚がんにつながる可能性もあると言われています。
日焼けや紫外線の影響でよく聞くのが肌のしみやしわ。その他にも、免疫力の低下、白内障、活性酸素の発生などの害が生じます。
日焼け対策
▲ 日焼け対策
まずは、できることから。
紫外線を遮る意味では、帽子の着用。たまに帽子をしっかりかぶっていない選手を見かけますが…このような働きもあるのでしっかりかぶりましょうね(もちろん、安全面を考えても!)
その他にも、できるだけ肌を露出しないこと。暑いですが、長袖を着たりして日に当たりすぎないようにすることも大切です。
食事面で心がけること
紫外線によって影響を受ける個所を意識して栄養を補給しましょう。
●皮膚やDNAに関わる栄養素…たんぱく質・ビタミンB2・ビタミンC・ビタミンE など
●活性酸素を抑える栄養素(抗酸化作用)…ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール など
●目に関わる栄養素…ビタミンA など
これらの栄養素は、緑黄色野菜や豆類、果物に多く含まれます。しっかり食べて紫外線に負けない体を作りましょう。
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■ 5月の栄養学一口コラムもお楽しみに!