野球部訪問 第78回 九州文化学園高等学校(長崎)

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第80回 県立竜ヶ崎第一高等学校(茨城)2012年09月18日

【目次】
[1] 身の丈にあった野球をしながら、強豪の壁を破る
[2] チームのテーマは「気づき」
[3] 古豪復活に向けた「我慢の野球」


身の丈にあった野球をしながら、強豪の壁を破る

▲県立竜ヶ崎第一高校野球部 飯塚親弘 監督

 過去、春1回、夏は9回の甲子園出場を誇る茨城県の名門竜ヶ崎一。しかし、近年は県内でも常総学院を筆頭とする有力私学が、学校を上げて野球部強化をしてきている中で、苦戦が続いて、いつしか古豪としての扱いに留まってしまっていた。

 しかし、この夏は相手よりも少ない安打数でも勝てる野球で、久しぶりのベスト4に進出。「竜一健在なり」を示すことができた。母校竜ヶ崎一に赴任して6年目、監督就任4年目となった飯塚親弘監督は、「本当はそこまで行けるチームではなかったのですけれども、このところは春秋は県大会にもなかなか出られないという状況が続いていた中で、夏に4つ勝てて一つの結果を残せたことは大きかったですね」と語る。

 その最大の要因は、メンタルトレーニングを導入して「本気で、甲子園出場。それ以上の頂上を目指そうという意識になれたこと」だと言う。県内でも屈指の進学校で、連日55分授業が6時間ずつ組まれているという、授業体制もハードな竜ヶ崎一。選手たちがグラウンドに集合して、練習を開始するのは、どんなに急いでも、午後4時になってしまう。
 しかも、シーズン中でも午後8時には完全下校、オフには7時半に完全下校という規則になっているなど学校の縛りも多い。それでも、学校からは「本校はただの進学校ではない、文武両道を実践している進学校なのだから、運動部はそれぞれ実績を残してほしい」といことも求められている。だから、野球部に限らずどの部も、下校時刻ぎりぎりまで熱心に練習をしている。そんな周囲の状況が、野球部にも刺激を与えているという。

▲県立竜ヶ崎第一高校野球部 アップ

 練習時間などが限られているということもあって、効率のいい練習というのが竜ヶ崎一に求められていることである。だから、とにかく練習の中で無駄を作らないということを心がけている。

 そのためには、移動は常に全力疾走ということはもちろん、ボールを集めるなどの一つひとつの作業に対してもキビキビとした動きが求められているが、選手たちはそれを当たり前のこととして実行している。

 11人いた3年生が引退して、現在は2年生19人と1年生10人で練習をしている。甲子園出場を目指す学校の野球部としては、公立進学校とはいえ決して多い人数ではない。それでも、この夏にベスト4入りしたメンバーも比較的多く残ったことで、「今までは、雲の上のような存在だと思っていた常総学院を倒して甲子園へ行くということが具体的に見えてきた」(飯塚監督)という手ごたえは感じられている。

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