野球部訪問 第5回 県立宇都宮北高等学校(栃木)

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第52回 県立石山高等学校(滋賀)2012年01月10日

 続けて4回も勝った。
 5年間の公式戦で3勝しかできていなかったチームが、である。

 滋賀県立・石山高。昨秋、県大会でベスト4に入り、近畿大会に出場。県の21世紀枠の候補に選出された。センバツの出場は極めて厳しいが、今後への足がかりとなる昨秋の快進撃だった。

【目次】
[1]結果を残すための意識改革
[2]1勝がもたらしたもの
[3]初戦負けチームをベスト4に導いた練習方法
[4]勝ち続ける中での成長と課題


特集 ライバル校 冬の実況中継

結果を残すための意識改革

県立石山高等学校 飛田宏典監督

"県立石山高校野球部 飛田宏典監督"

 「昨年まで夏の大会は5年間、勝ったことがなく、秋と春を合わせても公式戦で2勝しかしていなかった。昨夏に1勝できましたが、それもサヨナラ勝ちだったので、この子らは9回を守り切って勝つという経験がなかった。そういう意味で、この秋は9回を守り勝てるかをテーマにしていたのですが、選手たちは粘り強くやってくれました」

 そう語るのは飛田宏典監督である。昨年4月に就任したばかりだが、前任の石部高では、ベスト8の実績を誇るなど熱心な指導に定評のある指揮官だ。石山が変わった要因の一つには、飛田監督の存在があったからに他ならない。

 ただ、飛田監督は、就任以前から石山での指導がそう簡単ではないと、肚をくくっていた。飛田監督は回想する。

「ここに来る前に、同僚の先生方から、同じ進学校でも、石山はちょっと違うぞ、生ぬるいぞというのを聞いていました。赴任してきてはじめに思ったのは、ダメなときはすぐにダメになってしまう。かといって、良い時は凄く良いというわけではない。頑張ってはいるんですけど、トップの意識を持っていないんです。他の進学校と比べても、ちょっと違いました」

 石山は地元では名の知れた進学校のはずだが、やや柔和な空気に包まれていたのだ。意識改革が必要だったのである。飛田監督は言葉をつなげる。

「赴任してきて選手たちに言ったのは過程は大事じゃない、結果だよ、と。今の子たちって、頑張っていることを評価したがるんですよね。でも、違う、結果が大事やと。結果があって始めてそのプロセスが良かったんやと評価できる、と話しました。失敗したことも、次に生かせばいいし、結果を出すためにどうするかという思考回路を持たせたかった」

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プロフィール

氏原英明
氏原 英明
  • 生年月日:1977年
  • 出身地:ブラジルサンパウロで生まれる
  • ■ 高校時代から記者志望で、新聞記者になるのが将来の夢だった。
  • ■ アトランタ五輪後に、スポーツライターに方向転換。
  • ■ 大学を卒業後、地元新聞社に所属。
  • ■ その後スポーツ記者として、インターハイなど全国大会の取材も経験させてもらい、数々の署名記事を書く。
  • ■ 03年に退社。フリー活動を開始。

    『週刊ベースボール』、『ベースボールクリニック』(ベースボールマガジン社)、『アマチュア野球』(日刊スポーツ出版社)『ホームラン』(廣済堂出版)、『Number』(文藝春秋)、『Sportiva』(集英社)、『高校野球ドットコム』『ベースボールファン』などに寄稿。フリーライターとしての地位を固める。

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