大森学園高等学校

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第35回 大阪桐蔭高等学校(大阪)2011年05月27日

【目次】
1.様子の違うシートノック
2.夏に勝つための重要な期間
3.一球同心
4.自分が甲子園に行きたいって思っている選手はいない

様子の違うシートノック

【ランナーをつけて行うシートノック】

 シートノックだというのに、守備陣の危機感といったらいつも通りではない。

 様子の違うシートノック――。

 その理由ははじめから走者が付いているからだ。ゲーム形式のノックなら何度も見たことはあるが、アップ・キャッチボールを終えて始まった最初の練習が実戦さながらなのだから、目指しているものが高いというものである。

大阪桐蔭高。言わずと知れた全国屈指の強豪校である。西岡剛、中村剛也、中田 翔ら、幾多の逸材を輩出。プロだけではなく、アマチュアを見渡しても、全国の大学の主力選手に、同校出身の選手は多い。

 今春季大阪府大会を3年ぶりに制覇し、08年の全国制覇以来の夏出場を、虎視眈々と狙っているチームである。

 本番まであと1カ月あまり。奈良県と大阪府の県境の山間にある大阪桐蔭グラウンドを訪れると、そこには、この夏に向けて、一層の激しさを増す熱気に充ちていたのである。

「シートノックでランナーをつけるのは1年生が入ってきてからじゃないとできない練習なんですけど、シートノックでもランナーをつけることで、守っている方も落ち着いていられないので、守備の精度が一気に上がるんです。それに、1年生をランナーにすることで、走塁センスを見ることもできます。両方にとって良い練習になるんです」。

 西谷浩一監督である。

 高いレベルでの環境を求め入部してきた選手たちを、高校野球の世界だけで終わらぬよう、選手の意識、技術のレベルを鍛え上げている。

 もっとも、これから夏までの時期というのは、大阪桐蔭にとっても、非常に重要な時期に突入する、と西谷監督は力説する。

「来週から6月の3週目までが強化練習に入ります。生徒らにとっては『追い込み練習』と捉えるものです。技術練習も大事ですが、トレーニングをたくさん入れていきますので、最後の下仕込みの時間ということになります。ここを乗り越えて夏に挑む。実戦もありますので、メンバー選考もある。選手たちにとって苦しい時期。近畿大会を一生懸命に戦いながら、仕上げていきたいと思っています」。

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プロフィール

氏原英明
氏原 英明
  • 生年月日:1977年
  • 出身地:ブラジルサンパウロで生まれる
  • ■ 高校時代から記者志望で、新聞記者になるのが将来の夢だった。
  • ■ アトランタ五輪後に、スポーツライターに方向転換。
  • ■ 大学を卒業後、地元新聞社に所属。
  • ■ その後スポーツ記者として、インターハイなど全国大会の取材も経験させてもらい、数々の署名記事を書く。
  • ■ 03年に退社。フリー活動を開始。

    『週刊ベースボール』、『ベースボールクリニック』(ベースボールマガジン社)、『アマチュア野球』(日刊スポーツ出版社)『ホームラン』(廣済堂出版)、『Number』(文藝春秋)、『Sportiva』(集英社)、『高校野球ドットコム』『ベースボールファン』などに寄稿。フリーライターとしての地位を固める。

  • 「人間力×高校野球」(2009/04~2011/01まで連載)
  • ■ 講演依頼
    講演・セミナー依頼受付中

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