第32回 英明高等学校(香川)2011年05月04日
英明式練習法の究極は「自転車置き場」

コンクリートが先に詰まった金属バット
このように狭いグラウンドを活用している他に、グラウンド周りでの練習が多いのも英明の特徴だ。
スタミナ強化は地形を利用した坂道ダッシュやクロスカントリー。遠投と外野ノックは陸上競技場。ブルペンはテニスコートの一角を改造。雨が降れば補強運動は体育館内といった具合。
今春、飛躍的成長を遂げている193センチエース左腕の松本竜也(3年)も「坂道を走り続けて、2.5キロの鉄球を握ったことがスタミナと指先の強化につながりました」と、その効果があったことを強調している。また、練習用具にも指揮官の一味違ったアイディアが添えられている。
一例をあげれば往復1時間のバス移動時は金属バットをカットし、先にコンクリートを詰めた「コン棒」なる器具で、インパクトの際に大事なリストとひじ周囲の筋力を強化。
高校通算48本塁打を誇る4番・中内 大登(3年)は軽々とコン棒を上下に動かして見せたが、実際に持ってみるとすぐにひじが張ってしまうほどのハードなもの。場所と時間を効率的に使って最大の効果をあげる。これも「英明式練習」の一端なのだ。

自転車の間をぬってダッシュ
さらにその究極は、実はグラウンドではなく学校にあった。
16時の練習開始と同時に降り始めた雨が激しくなったため、1時間ほど後に学校に戻ることになったこの日の練習。
「どうぞ見て行ってください」と学校に到着してすぐ香川監督に案内されたのは・・・なんと自転車置き場であった。
ところが手際よく選手たちが自転車をどけ、ネットを張り、マットを敷くと、そこは立派なトスバッティング場に。
早速、様々な形でトスバッティングを続ける選手の横では、ダッシュを繰り返す選手、そして投球フォームを確認しながらストレッチを繰り返す投手陣。
この瞬間、狭い自転車置き場は間違いなく「室内練習場」と化していたのである。





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