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「総合技術高等学校」

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第14回 県立総合技術高等学校(広島)2011年01月03日


  まな板の上の鯉…そんな心境だろう。

選抜甲子園に選ばれるかどうか、中・四国代表に滑り込めるかどうか。○か×か、どっちなんだ! 
その運命の1月28日まで1ヶ月に迫った2010年暮れ、広島県三原市にある広島県立総合技術高校を訪ねた。 

広島駅から岡山方面にJRで1時間ほど行ったところにある本郷駅。そこから徒歩30秒のところにあるのが広島県立総合技術高校。

旧県立本郷工業高校跡地。近年、工業や商業系の実業系高校は人気がなく閉校となり、2005年、情報技術科などの工業系のほかに、現代ビジネス科という商業系、人間福祉科、食デザイン科の家庭系を加えた専門家高等学校として総合技術高校が開校。校舎も本郷工業時代のものをリニューアルして使用している。

 野球部は開校と同時に誕生し、初代監督として声が掛かったのが、小田浩監督だ。広島商時代はセカンドとして甲子園準優勝を経験。順天堂大では主将。卒業後、最初に赴任した西条農では、91年夏、93年夏と二度甲子園に導き、その後も、無名の海田高校を県大会ベスト4まで導くなどその手腕が高く評価されている。

そんな実績のある監督を招聘し、さらに、選手も集めたのか……?といえば、そういうわけではまったくない。

小田監督はそのときのことをこう振り返る。
「呼ばれたというか、県の人事異動ですね。そのとき、海田高校が秋にベスト4までいって夏に一つ狙ってやろう…と思っているときに急に『新しい学校に…』と言われまして……。『その学校に野球部あるんですか?』と聞いたら『わからん。あなたが行くということは野球部は作るんじゃろ』って(笑)」

海田でもう少しやりたかったな…あいつらと最後の夏まで戦いたかったな…後ろ髪を引かれる思いで総合技術高校にやってきたのが開校直前の3月20日。

「校長先生に『野球部作るんですか?』と聞いたら『お願いします』と。『援助してもらえるんですか?』には『そういうのは一切ない』と。『部員はいるんですか?』に、『そんなのはわからん』と言われました。そりゃそうですよね、新しい学校で野球部ができるのかどうか分からない学校に、野球がやりたい子がどのぐらいいるかなんて、分からないですよね」と笑う小田監督。

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プロフィール

瀬川 ふみ子
瀬川 ふみ子
  • ■ 中学硬式野球を中心に、高校野球、大学野球、社会人野球などアマチュア野球を観戦、取材、執筆しているライター。中学野球小僧、高校野球小僧、野球小僧、ホームラン、ベースボールクリニック、高校野球ドットコムなどに寄稿。東京中日スポーツでは〝みんなのスポーツ〟リトルシニアコーナー担当。
  • ■ 全国どこにでもひょいっと出かけてひょいっと帰ってくるフットワークが売り。年間130試合は観戦している。野球は見るのも好きだが自分がプレーするのはもっと好き。野球小僧(息子)と一緒になってノックを受けたりバッティングをして楽しむアラフォーママ。
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