第507回 感謝の気持ちこそが全ての土台!渡辺正雄監督・人間としての魅力に迫る! 大分商【後編】2018年07月12日

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【目次】
[1]指導者としての原動力
[2]懐の深い人間
[3]ターニングポイントを見極める嗅覚

 前編中編の2回に分けて大分商野球部の選手育成の方法を、監督である渡邉正雄氏に話を伺ってきた。最後となる今回の後編では、選手の秘める可能性と監督自らが大事にする心構えを中心に迫ります。

指導者としての原動力



大分商・渡邉正雄監督

 「この無限の可能性のある子達がどう、大分商で野球を通じて僕と関わっていってくれていったことで、何か伸びてくれればいいなってそこしか無いですね。」渡邉正雄監督の人間的魅力はこの言葉に詰まっている。出会えた縁に感謝してなんとか成長の手助けをしたいという思いが伝わってくる。

 「この子達の、野球が上手い下手とか言うよりも、常に表情だけは見ているようにしています。どうしても公立高校で学校ですし今日はちょっとうまく行っていないのかなぁという表情が自分なりにあったなら声がけも当然していきますし、ここは触れないほうがいいかなぁと言うときは当然ふれないようにします、そのへんうまく、本人たちの状況を見ながら、性格を見ながらしてますね。」

 そう、渡邉監督は大分商の大所帯の全員に目を配っている。それは、各人のターニングポイント(成長ポイント)を見逃さないようにするためで。

 そんな自分のことを親身になって、寄り添ってくれた指導者のもとには巣立った生徒たちが戻ってくるのは自明の理だろう。

 その証拠に渡邉監督はこのようなことを言ってくれた。

「プロに入っている子も慕って来てくれますし、やはり後輩のために何かしてくれようとしてくれますし、森下(森下 暢仁・明治大学)なんかもそうなんですけど、戻ってきた時にもうとにかく後輩に投げさせてくださいって。」

 そんな、森下に渡邉監督はあるお願いをしている。

「森下、申し訳ないけどいろんなやつに話しかけてくれ、高校生なので自分から行けないときも、森下が一言「がんばれよ」って言ってくれたら。それで一日頑張れるじゃないですか。」

 森下が投げて、それを受けるキャッチャーがいる。そこで声をかけてもらえる選手がいる。その中でレギュラーかどうかは関係なく接していける雰囲気を作る。渡邉監督が考える、選手の気持ちを考えた心配りである。「選手への気遣い」→「信頼関係」→「卒業後、また戻ってきてくれる」この素晴らしいサイクルは、伝統ある大分商野球部に好循環が生んでいる。

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