第491回 千葉明徳(千葉) 先輩たち超え、初の甲子園へ2018年05月27日

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【目次】
[1]「2015~2016年型」への主将2人制導入
[2]課題を刻み、向かった春の戦い
[3]「浮上条件」整え、夏の東千葉制覇へ


 大阪桐蔭(大阪)が連覇を遂げたセンバツも終わり、いよいよ高校野球は第100回記念大会の夏へ。大会最多56校が出場する中、実力校がひしめく千葉県は第80回・第90回に続き、東千葉地区・西千葉地区それぞれ1校ずつが甲子園出場権を得る。

 そんな東千葉地区のうち、他校からも一目置かれる存在が千葉県千葉市にある千葉明徳。甲子園経験こそないものの、過去に2009年春・2015年秋に関東大会出場。昨夏もベスト16入り。さらに昨年秋には右腕・鈴木 康平(登録名・K‐鈴木、国際武道大~日立製作所)がオリックス・バファローズから同校出身初となるドラフト2位指名を受けた。

 では、そんな千葉明徳は現在、どんな課題をもって練習に取り組んでいるのだろうか?岡野監督や主力選手たちから話を聴いた。

「2015~2016年型」への主将2人制導入



ストレッチ中の千葉明徳野球部

 昨秋は千葉県大会初戦で、市立船橋相手に中盤の大量失点が響き2対9で7回コールド負けを喫した千葉明徳。しかし、春を迎えた岡野 賢太郎監督の表情には悲壮感は見られない。というのも現チームの成長曲線は、過去のチームも辿ってきたものだからだ。

 「前チームは菅井 紀美靖(捕手・国際武道大1年)をはじめ、3年生のポテンシャルが高くて、1番から9番まで本塁打が打てるチーム。逆に2015~2016年は絶対的な力がなくても、公式戦で力を出せる選手たちがいました。そして現チームは秋までは選手個人に突出した実力はなく、公式戦で力を発揮できる精神的な強さもまだなく、全体的に課題が多いチームなんです。
 彼らは先輩を間近で見ているからどうしても長打を追いかけてしまいますが、でも野球で勝つ方法はそれだけではない。2016年の選手たちは微妙な変化を見抜く観察力の高さがあったので、試合運びはうまかったですし、自分たちで考えて行動できる力もありました。今年の選手たちはそういうところを勉強しながら実力を付けてほしいと伝えています」

 もちろん、具体的な施策も怠りはない。千葉明徳が今回、導入しているのは高沼 良樹(3年)と内藤 駿平(3年)による「2人主将制」。「1人の目ではなく、2人の目を通じてチームを引っ張る方針から始まりました。内外野の連携、バッテリー間の連携だったり、その中で主将が2人いるのはチームを作る上で良い制度だと感じている」と概要を説明してくれた内藤がチームを優しく励まし、高沼がより具体的に練習方法や試合でのアプローチを指示する。
「私が選手たちのミーティングに入ることは少ない」と岡野監督が話すように、この冬は細かい連携プレー、バント練習、1日1000スイングを目標にした打撃強化ノルマに加え、「自主性の強化」にも重点をおいてきた。

【次のページ】 課題を刻み、向かった春の戦い

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プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
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  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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