第489回 狭山ヶ丘(埼玉) イメージが支える甲子園への青写真【後編】2018年05月14日

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【目次】
[1]自主性がチームを作る
[2]垣間見た意識の高さ
[3]イメージトレーニングが自主性を支える


 春季埼玉県大会でベスト8に進出した狭山ヶ丘

 前編では、モチベーションとコミュニケーションがチームを支えていることが見えてきた。しかしその2つを考えるうえで外せないのが、自主性である。後編では、この自主性から始まる狭山ヶ丘のチーク作りを紐解いていく。

自主性がチームを作る



狭山ヶ丘野球部のアップの様子

 自主性を重んじる理由を山田監督に聞くと、「選手たちの吸収力が凄く早い」ので、基本的には自分のことを頼ってほしくないと語った。監督であれば、選手へ指示を出し時にはアドバイスを出すのが役目でもある。もしそれで選手の吸収力が早ければ、監督として嬉しい限りのはずだ。
 しかし、監督の言うことを何でも聞いてしまうことで、自分に合ったフォームがわからなくなる選手も大勢いる。またあまりアドバイスを与えると、自分で考えて練習することがなくなってしまう。そういった事態を避けるのが、山田監督の狙いなのだろう。

 選手中心で話し合うことで思い切った意見をぶつけることのでき、選手にとってはいい機会である。これもコミュニケーションの一環であり、チームの雰囲気作りに繋がっている。

 また、チームメイトへ指摘するには漠然と練習をしていてはできない。常に何か考えて、観察しなければならない。緊張感は常に付きまとってくるだろう。こうして、楽しさの中にも緊張感がある狭山ヶ丘というチームは築き上げられたのである。

 しかし、どれだけ自主性を持って練習をしても、漠然とやっていては効果がない。練習の成果を出すには選手の意識の高さが必要である。この意識の高さがあるからこそ、狭山ヶ丘は自主性を重んじることができている。

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