第469回 富島高校【前編】「ないない尽くし」から5年で掴んだ甲子園2018年03月10日

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【目次】
[1]「3年で九州大会、4年で甲子園に連れていきます!」
[2]ゼロから作り上げる

[3]小さな変化から九州大会出場へ


 1月26日。選抜への初出場を決めた富島。昨秋は県大会準優勝で乗り込んだ九州大会。九州を代表する学校との激戦の末、見事準優勝を飾りセンバツの切符を掴んだ。しかしここに至るまでは楽な道のりではなかった。現在の監督、濵田 登監督が就任してからどのように甲子園まで辿り着いたのか。この軌跡を追っていく。

「3年で九州大会、4年で甲子園に連れていきます!」



中川コーチの指示を聞くナイン(富島)

 2013年、宮崎商から異動した濵田 登監督は新任職員の歓迎会でそんな抱負を語った。「失笑されました」と苦笑する。学校は16年度で創立100周年、野球部は1948年にできて60年以上の伝統はあるが、それまで甲子園はおろか、九州大会にも出たことがなかった。
 「宮崎南の野球部員だった古川 和樹副部長は「対戦相手が富島だったら『安パイ』だと思っていました」という。06年秋、1年生だった宮崎商赤川 克紀(元東京ヤクルト)が8連続三振を奪った相手が富島だったことを濵田監督も覚えていた。野球の実績も伝統もない学校に赴任していきなり「甲子園」と啖呵を切ったわけだから失笑を買うのも無理はない。

 だが「やるからには、じっくり時間をかけてなんて悠長なことを言っても始まらない。そのぐらいのスピード感を持ってやるということです」と濵田監督は本気だった。15年秋、宮崎県大会で準優勝して「公約」通り3年目の秋に初の九州大会出場を果たした。
 17年秋、再び県大会準優勝で、地元・宮崎であった九州大会に出場し、文徳(熊本)、長崎商東筑(福岡)と並み居る九州の強豪に競り勝ち、決勝へ。創成館(長崎)に敗れたものの準優勝でセンバツ出場を果たし、春夏通じて初の甲子園出場権を勝ち取った。公約からは1年遅れたが5年目で甲子園への道を開いた。「出来過ぎです」と濵田監督は謙遜するが、スピード感を持った本気の取り組みが選手や学校、地域を動かし、初の甲子園への起爆剤となったことは間違いない。

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