第399回 聖カタリナ学園高等学校(愛媛)「課題を詰めて『躍進』から『結果』へ」【後編】2016年12月09日

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[1]「野心」を持った選手たち、夏躍進への成長過程
[2]「名門」の雰囲気・プライドに敗れた新人戦と秋
[3]2017年は夏への準備を高め、「躍進」から「結果」へ

 前編では、チーム始動から課題の見えた愛媛大会までを監督に振り返っていただいた。後編では選手たちの声も交えながら、「躍進」から「結果」につなげるための意気込みを聴いた。

「野心」を持った選手たち、夏躍進への成長過程

右から入江 寛大(投手)・玉井 陸翔(中堅手)・新保 雄太郎(主将・投手)・伊藤 紘輝(三塁手)・大森 貴仁(捕手)(聖カタリナ学園高等学校)

 前編では指揮官側から見たチームを語ってもらったが、選手側から見た夏までのチーム作りの収穫と課題はどのようなものだったのだろうか?以下の5選手に集まってもらった。

新保 雄太郎(1年主将・投手・175センチ76キロ・右投右打・松山中央ボーイズ出身)
玉井 陸翔(1年・中堅手・右投左打・174センチ63キロ・右投左打・愛媛松山ボーイズ出身)
大森 貴仁(1年・捕手・右投左打・162センチ58キロ・西予市立城川中出身)
伊藤 絋輝(1年副将・三塁手&遊撃手・右投左打・170センチ74キロ・松山リトルシニア出身)
入江 寛大(1年・投手・右投右打・171センチ66キロ・宇和島ボーイズ出身)

 全員が「1年生から試合に出る。甲子園に出て歴史を作る」野心を持って聖カタリナ学園の門を叩いた選手たち。入学早々に越智 良平監督から「1年目から甲子園に行くぞ」との檄に気持ちをさらに高めた彼らは「挨拶・キャッチボール・声のかけ方といった練習での試行錯誤だけでなく、練習試合では三塁コーチからの声のかけ方まで1つずつ決めていった」と新設野球部ならではの苦心を語ったのは主将の新保。

 そんなスタートラインから「まずは自分が思っていることを伝えることから元気よくやっていく」(大森)基本理念を作り、レフト側がカットされているグラウンドをハンデにせず「内野手がノックを受けている間に外野手はティーを打つ」(入江)メニューを覚えこむことで効率性を高めた。
ちなみに彼らのシーズン中における1週間の練習カリキュラムは以下の通りだ。

月曜日:奉仕活動(体は休めても心は磨く)
火曜日:グラウンドでの基礎練習
水曜日:グラウンドでの基礎練習
木曜日:聖カタリナ大学のトレーニング室を借りての筋力トレーニングなど
金曜日:球場を借りての実戦練習
土曜日:練習試合
日曜日:練習試合

 夏の大会中でも筋力トレーニングは継続。加えて平日の7時15分からは学校体育管内でコース別に分けた素振り90秒での30スイングを30セット。残る100本をフリー素振りをして計1000本を1時間でこなしてから授業に臨む。

「始めた当初はメニューの最後になると身体がバラバラになっていたが、今は形をしっかり作って振れるようになった」と身長は低くても中軸として強い打球を放ち続ける玉井が効果を語れば、伊藤も「9分割した中で素振りをするので、どのコースにも対応できるようになった」と強調。事実、朝練習を見てもほとんどの選手がしっかり軸をブラさず振ることができていた。

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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