技術ノート

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第1回 カット打法の練習方法〜佐藤涼平(花巻東)に学ぶ〜2010年02月16日

初めに

 全国には様々な工夫を凝らし、技術習得のために、取り組んでいる学校がある。すべての指導方法が、すべての選手たちの技術力向上につながるとは限らない中で、日々、試行錯誤を繰り返しているのである。
 ○○高校の練習がいいらしいぞ!▽▽高校は、最近、選手が伸びてるな、どんな練習をしているんだろう?

  しかし、だからといって、それを自チームに取り入れれば、すぐに上達するというのは大間違いであるし、また、その練習が適合しているか否かは、すぐに分かるものではない。なるべく多くの指導メソッドに触れあう中で、何が良いかは指導者や選手本人が理解しなければいけない。

 ここでいう、『技術ノート』で紹介する練習はあくまでも、方法論の一つにすぎない。それをどのように解釈するかは読者次第であるということを忘れないでほしい。

 指導をするのは指導者。よその学校がやっていることの真似事ではいつまでも成果は現れない。いかに、指導者や選手本人が会得するかにかかっていると思う。



通常のフォーム

■ 通常のフォーム。
軸足から腰へ連動し、上手く下半身の力を上半身に力を伝えている。

  • 通常のフォーム
  • 通常のフォーム
  • 通常のフォーム
  • 通常のフォーム

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練習1

■ 練習1
体を回転させないで、バットを振る。
ツイスト(下半身が逆運動する)。

  • 練習1
  • 練習1
  • 練習1
  • 練習1

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練習2

■ 練習2(後ろから) 
ファウルゾーンに打つ。
ポイントが後ろになることによって、ヘッドが遅れて体が開かず、最後までボールを見られる!
ボールを当てる感覚ができるまではわからなかった!(本人談)

  • 練習2(後ろから)
  • 練習2(後ろから)
  • 練習2(後ろから)
  • 練習2(後ろから)
  • 練習2(後ろから)

■ 練習2(横から) 

  • 練習2(横から)
  • 練習2(横から)
  • 練習2(横から)
  • 練習2(横から)

■ 練習2(前から) 

  • 練習2(前から)
  • 練習2(前から)
  • 練習2(前から)

■ポイント1
左足(軸足)を回してはダメ。回してしまうとポイントが前になってしまう

  • ポイント1
  • ポイント1
  • ポイント1
  • ポイント1

■練習2(スイング)

  • 練習2(スイング)
  • 練習2(スイング)
  • 練習2(スイング)
  • 練習2(スイング)
  • 練習2(スイング)

■ポイント
ファウルゾーンで打つ。

ミートポイント

  • NG
  • NG
  • NG
  • OK-1
  • OK-2

【OK-2について】
松田コーチ:「もうちょっと早く打っていると思うんですよ。これも感覚なんですよね。そこで打ったらボールはキャッチャーミットについているので。でも、これくらいの感覚でやっていて、ちょうど合っているんだと思います。」

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打席にて

  • 投手1
  • 打席1
  • 投手2
  • 打席2
  • 投手3
  • 打席3
  • 打席(スイング・ストレート)
  • 打席(スイング・ストレート)
  • 変化球(ひざを柔らかく使い、右ひざを打つ方向に向けるようなイメージ)

松田コーチ:「このバスターなんてもう、涼平が打っているうちにトップからバットを出すより、ちょっとバントの構えにした方がバットを出しやすかったのでやったと思います。」

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ダメなファウルの仕方

■ダメなファウルの仕方
腰がひけて、かかとに体重がかかる。 

  • ダメなファウルの仕方
  • ダメなファウルの仕方
  • ダメなファウルの仕方

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スイング音の位置



スイング音の位置
どこでスイングした時、バットの音がなっているのか。スイング音の位置の違いを確かめる。

  • 通常
  • ファウル

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佐藤涼平選手のコメント

絶対に体を開いちゃダメなんです!バットをボールに当てるためには、ボールを最後まで見なきゃいけないんです。で、当てようとするとダメなんです。難しいですけど。当てるためには、ボールを見なきゃダメですけど、当てようとしたら三振しちゃうんです。そのために、上(上半身)の力を抜いて、下(下半身)の力で打ちにいく姿勢を取らないとファウルは打てないって気づきました。

ポイントが後ろになることによって、ヘッドが遅れて体が開かないで最後までボールを見ることができます。体を回すとポイントが前になってしまいます。前に行ったらダメ。当てに行こうとしないこと。

ボールを引き寄せながらパチーンと打つ感覚を身につける、引き寄せる感覚をつけることが大切です。ボールを捉えるために、ボールを最後まで見ること、捉えるために芯で当てるようにしないとダメなんです。最初は全然、当たらなかったんです。グリップとかにしか。でも、芯で捉えないとファウルを打てない。芯で打てるってことはそれぐらいボールしっかり見ているということになります。でも、ボールを見るんだけど、当てにいっちゃいけない。体で分からないとダメです。そのためには、経験とやった数ですね。

きちっとした形で打つこと。形を崩されてもいいんですけど、それはある程度感覚がわかってからじゃないとできないんで。このコースはこういう風に振ればそっちにファウルが飛ぶっていうのを分かるようになれば、だいぶ感覚が付いてきたと思います。例えば、インコースだったら、自分、インコースは振らないんです。バットを止めるだけなんですけど、止めたときの角度でファウルになる。バットを止めながら体を外に逃がすんですよ。左足、回さないじゃないですか、ということは自由が利くじゃないですか、左足を引くようにするんですよ。これこそ、感覚です!

でも、これらは、監督さんや松田さんのお陰です。

自分のように体が大きくない選手、何とかして頑張りたいと思っている選手たちには、自分も小さい頃から(身長は)短所って思っていたんですけど、その身長が自信となれるような練習をして、次の世代の子どもたちとかに勇気を与える選手になってほしいなっていう風に思います。自分は、高校だけだったって言われるのは絶対嫌なので、大学でも結果残したって言われるように頑張ります。

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松田優作コーチのコメント

何故、これをやったかと言うとですね。涼平は2年秋の時点(地区予選から東北大会準決勝まで)で打率1割台でした。前に柏葉がいて、クリーンナップにつなぐバッターがいなきゃいけないという監督さんの考えから、打率が1割ですと、どんなに守備が良くてももうちょっと出塁率がいい子となってしまうんです。何とか打率や出塁率を上げなきゃいけないって考えたときに、ヘッドが走らなかったんです、涼平は。ヘッドがボールを捉えるところで走るんじゃなくて、体と腰が逃げるような状態でバットが回っていました。元々、体も力なかったのでどうやったらヘッドをポイントで走らせることができるかな、と考えたときに、下半身を回転させないで振ると逆運動してヘッドが走るので、ヘッドが走るということを覚えさせたかったんです。体の前でヘッドが走るんだよっていうことを覚えさせたかった。「このままで打て」とは言っていなくて、『最終的には腰を回すよ』と言っていたんですけど、結果的にはアウトコースのボール球をカットするときに練習の時の感じをできるようになったんだと思うんですよね。予想外だったんですけど。 

スライダーも来ますし、フォークボールも来ますし、逆にいったらシュートボールで逃げるボールもあると思うんですけど、いろんな体の形になると思うんですよ。きれいな形でファウルは打てないと思うんです。体を使うスポーツなので一概にこの練習をしたからということはないと思うんです。一応、理屈は教えましたけど、あとは涼平が練習で何本も何本も打って、試合で三振して怒られたりしながら体で覚えたっていうのが一番大事だと思います。ただ、きっかけを与えただけ。あとは、1割になって、ずっと言っていましたんで。『1割バッター、1割バッター』って。悔しがって練習するタイプだと性格もわかっていたので。

何故、ファウルを打つようにしたかというと、出塁率を上げたい、ピッチャーに球数を投げさせたい、ピッチャーに一番嫌がられるバッターになってほしいっていうのが監督さんの考えだったんです。ですから、振れるバッターが2番打っているからって涼平を目指されても困ります。涼平はこの体で、身長で見つけた技術なので、全部が全部目指されても、(可能性を)潰してしまいかねない。中学生でもいたんですよ。中学生はまだ未来があるので振った方がいいかなと思う部分もあります。100人越える部員の中でゲームに出るためには、自分を生きていく中での手段だったんですよね、涼平は。クリーンナップは川村、猿川で決まっていた。この体でクリーンナップはいけるわけもないですし、かといって1番バッターも柏葉とかも足が速くて出塁率のあるバッターもいたので、それを考えた時、つなぎ役がチームにいなかったので、監督、部長と考えた中で誰につなぎ役をさせるか。バントは元々うまかったので、そういった部分で、チームで生きる手段として習得しただけです。ただ、涼平みたいに体のちっちゃい子が、体が小さいからレギュラーになれないとか決めつけているんだとしたら、こういう方法もあるんだよ、ということだったらいいと思います。メインは出塁することだと思うんですよね。出塁をする上で打てないボールをカットする。

監督さんがそういう生きる道があるんだって言わなかったら涼平もやらなかったと思いますし、違う指導者だったら『筋肉を付けろ』と言ってパワーを付けさせたかもしれない。監督さんはこの小さな体で生き抜くためにはこういうバッターになった方がいいよということを教えてくれた。その中で考えたときにどうしていいかわからなくなっていたので、ヘッド走らせることしようかなったので。内野だったので。内野、固まりつつあったので。でもですね、野球の感覚すごく持っている子で、この身長で県選抜にも入っていますし、この負けず嫌いな性格がゲームに必要になるなと思っていて、それで監督さんが『外野やってみろ』って言ったらなかなかなセンスを持っていた。それで真ん中のセンターをやらせていました。本当に努力をしたんだと思います。どんどんファウル打てるようになってきて、自信も付いたと思うんですよ。教えたのはきっかけだけ。涼平には下半身を回さないでヘッドを走らせることが合っていたんだと思います。最後は本人の努力です。今度は大学でヒットゾーンにもっていけるようにしてほしいですね。木製は軽いバットを選べばいいから。

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佐藤選手のカット打法上達の為のポイント

【チェックポイント!】

■ 体が前(投手の方向)にいっちゃダメ 
■ ボールを見ながらも、当てにいこうとしないこと
■ 経験とやった数
■ 理論ではなく、感覚
■ ファウルゾーンに飛べばOK
■ ボールを最後まで見ること
■ 芯でとらえる



(取材=高橋昌江)

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コメント (1)
よかったです!!!!!!2011.08.23 野村
よかったです



勉強になりました!!

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