野村佑希、井上朋也の花咲徳栄の強打者コンビで思い出すあのコンビとは?
野村佑希(左)井上朋也(右)
健大高崎の優勝で幕を閉じた春季関東大会。多くの注目野手が注目を集める中、ドラフト候補として高い注目を浴びていたのが、野村佑希(花咲徳栄)だった。野村は専大松戸戦で期待通り本塁打を放ち、三塁守備では強肩を見せ、スカウトの評価を上げた。また花咲徳栄の1年生・井上朋也も本塁打デビュー。この2人の関係性を見て、東海大甲府の高橋周平(現・中日ドラゴンズ)、渡邉諒(現・北海道日本ハム)を思い出した。
7年前の2011年の春季関東大会。今大会と同じく千葉開催だったが、高橋周平(東海大甲府-中日ドラゴンズ)が目玉野手として注目されていた。この大会まで高校通算59本塁打を誇る大型遊撃手として、各球団がドラフト1位候補として注目していた。高橋は初戦の八王子戦で2安打1打点の活躍を見せた。その高橋を上回る活躍を見せたのが渡邉諒だ。1年生ながらベンチ入りした渡邉は8回表、3ランを放ち、大きなインパクトを与えた。次の習志野戦では2人が二遊間を組み、高橋は2本の二塁打を含む3安打の活躍を見せ、関東大会で8打数5安打とさらに評価を高めた。
2人はその後も順調に成長を続け、高橋は中日ドラゴンズ1位指名、渡邉は北海道日本ハムファイターズから1位指名を受けプロの舞台へ巣立った。
対する花咲徳栄コンビ。初戦の専大松戸戦で、まず野村が3回表に右翼席へ本塁打を放つと、井上も負けじと8回表に右翼席へ2ラン。逆転勝利で2回戦へ進出した。2回戦の東海大相模戦でサヨナラ負けしたものの、野村は7打数4安打1本塁打4打点、井上は10打数4安打と結果を残し、その活躍ぶりは東海大甲府コンビと被るものがある。
さて花咲徳栄コンビは今後、進化を辿っていくのか、楽しみでならない。
文=河嶋宗一