清宮幸太郎が一軍デビュー!!松井秀喜と同じ道を歩めるか?
松井秀喜氏と清宮幸太郎(北海道日本ハム)
昨年のドラフトで7球団の競合の末、北海道日本ハムファイターズ入りした怪物・清宮幸太郎(早稲田実業出身)が一軍デビューする。
高校時代、歴代トップとなる111本塁打を放った清宮は二軍戦で本塁打を量産。初本塁打を放った4月20日から一気に4本塁打を放ち、好調をキープしている。調子の良さが認められ、5月2日、一軍初昇格を果たした。実は清宮が憧れる松井秀喜氏は5月1日に一軍初昇格を果たしている。5月1日に初安打初打点、5月2日に一軍初本塁打を記録しているが、昇格のタイミングは松井氏とほぼ同じだ。
清宮は昇格当日となった東北楽天戦で6番DHでスタメン出場!また今回の北海道日本ハムは、高校通算87本塁打の中田翔(大阪桐蔭出身)が4番で、高校通算65本塁打の大田泰示(東海大相模出身)が5番でスタメンと、高校野球ファンからすればたまらないラインナップとなっている。
清宮は松井氏と比較すると、柔軟なバッティングができるところは当時の松井氏より優れているのではないだろうか。松井氏は小さなステップから振り出していく選手だったが、清宮はややスタンスを広げて打つタイプ。1年目の松井氏はまだタイミングの取り方に硬さがあり、プロの投手の対応に苦しんでいたが、徐々にタイミングの取り方がよくなり、持ち前の潜在能力を発揮した。対する清宮は間合いの取り方から、器用にどのコースにも対応するバットコントロールを含めて巧さがある。高校時代から選球眼が高く、三振が非常に少なかった。プロでもその才能を発揮し、しっかりとボール球を見送ったうえで、自分の打てる球を確実にミートして打ち返している。
二軍戦で清宮は本塁打を打ち始めてから120キロ台後半のフォークに対応したり、140キロ後半の速球を本塁打にするなど、高校時代と比べて明らかに進化を遂げている。この順応性の高さはこれまでの大打者にない武器となるだろう。
東北楽天の先発は、岸孝之。140キロ後半の速球と縦に曲がるカーブをコンビネーションにする楽天のエースである。これまで対戦してきた投手と比べて格段にレベルが上がるが、清宮は自分の打撃を発揮できるのか?
ちなみにMLBで二刀流として活躍する大谷翔平は一軍デビュー戦で岸から3打数2安打を放ち、鮮烈デビューを飾っているが、清宮はデビュー戦でどんな打棒を見せるのか、第1打席から見逃せない。
■松井秀喜氏と大谷翔平の高卒1年目の成績
松井秀喜 57試合 11本塁打27打点 打率.223 高校通算60本塁打
大谷翔平 77試合 3本塁打 20打点 打率.238 高校通算56本塁打