Column

藤原恭大、小園海斗を中心に見逃せない枚方ボーイズ出身の逸材たち

2017.12.17

すでに5人が選抜を経験

藤原恭大、小園海斗を中心に見逃せない枚方ボーイズ出身の逸材たち | 高校野球ドットコム
左から藤原恭大、小園海斗

 2016年、当時、中学5冠を達成した枚方ボーイズの主力だった九鬼隆平松尾大河秀岳館)、吉澤 一翔大阪桐蔭)が全国で活躍を見せたが、2018年、またしても枚方ボーイズの主力選手が全国レベルの活躍を見せることになりそうだ。その中心選手が小園海斗報徳学園)、藤原恭大大阪桐蔭)である。

 小園は1年春からレギュラーを獲得。守備範囲の広い守備、巧打、俊足は、すでに1年生離れしていた。そこから2年春の選抜では、18打数9安打、打率5割、1本塁打、5打点を記録し、4強入りに貢献。さらには、木製バットを使うU18ワールドカップでは、打率.378を記録し、2年生ながら高校生ショートストップのパフォーマンスを披露。レギュラーに抜擢した首脳陣、選考委員会の期待に応え、すでにドラフト指名候補に挙がっている。このままいけば、来年のアジア選手権の代表選出も確実。さらに成長した姿を見せたい。

 藤原も1年夏からレギュラーを獲得。それも秋に近畿大会出場、選抜出場しているチームからセンターのレギュラーを奪った藤原は、1年生から走攻守の総合力が抜きん出ていた。

 藤原が脚光を浴びるようになったのは、2年春の選抜決勝。大阪対決となった履正社戦でエースの竹田祐から史上2人目の先頭打者弾。さらには、2本目も放ち、勝利に貢献。2年夏の大阪大会では1番打者ながら、打率.455、3本塁打、11打点、6盗塁で二季連続出場。小園とともに出場したU18杯では打率.333を記録。木製バットでも、140キロ超の速球に対応する能力の高さは高校2年生のレベルではなかった。来年はまず選抜では2年連続の優勝を目指すことになる。走攻守三拍子揃い、逸材がそろう大阪桐蔭の選手の中でも最も飛ばせる藤原。来年はどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

 日本代表を経験している選手が2人いることもすごいが、2人以外では、小園とともに報徳学園に進学。春の甲子園4強を経験した強打者・神頭勇介、1年秋、早稲田実業の選抜出場の原動力となる快投を見せ、現在は打力もアップしている中川広渡。近畿大会初戦でサヨナラ本塁打を放った畠山航青智辯学園)も、パンチ力がある巧打者があり、2年春に選抜を経験している。

 全国レベルの強豪校でレギュラーを獲得し、さらに5人も甲子園を経験している2015年の枚方ボーイズの選手たち。2018年になれば、さらに活躍している声が聞かれるようになるだろう。枚方ボーイズ出身の選手たちがどれだけ騒がせることをできるか、注目だ。

(文・河嶋 宗一

藤原恭大、小園海斗を中心に見逃せない枚方ボーイズ出身の逸材たち | 高校野球ドットコム
注目記事
どこよりも早いドラフト2018!ミレニアム世代ドラフトガイドブック(東日本編)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.16

【春季埼玉県大会】2回に一挙8得点!川口が浦和麗明をコールドで退けて県大会へ!

2024.04.15

【春季東京都大会】日大豊山、注目の好投手を攻略し、コールド勝ち!指揮官「うちが東京を勝ち上がるには機動力しかない」

2024.04.16

社会人野球に復帰した元巨人ドライチ・桜井俊貴「もう一度東京ドームのマウンドに立ちたい」

2024.04.15

【福島】聖光学院は福島明成と「福島北・伊達」連合の勝者と対戦<春季県大会支部予選組み合わせ>

2024.04.15

【鳥取】八頭と倉吉北がサヨナラ勝ち、鳥取東と米子東も8強入り<春季県大会>

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!

2024.04.10

【沖縄】エナジックが初優勝<春季大会の結果>

2024.04.12

【九州】エナジックは明豊と、春日は佐賀北と対戦<春季地区大会組み合わせ>

2024.04.11

【埼玉】所沢、熊谷商、草加西などが初戦を突破<春季県大会地区予選>

2024.04.09

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.03.17

【東京】帝京はコールド発進 東亜学園も44得点の快勝<春季都大会1次予選>

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>