2017年のドラフトの指名選手の出身校で最も多いのはあの3チーム!
左から西巻賢二選手、田中俊太選手、西川愛也選手。田中選手の写真は高校時代
2017年のドラフト会議は清宮幸太郎の7球団の競合もあり、大きく盛り上がったドラフトとなった。今回も指名選手の出身高校の調べて、どの学校が多く輩出しているのか、洗い出してみた。一番多く輩出している学校は花咲徳栄、東海大相模、仙台育英の3校はプロの世界へ3名輩出していた。
■花咲徳栄
清水達也、西川愛也、楠本 泰史(東北福祉大)
の3人が指名された。花咲徳栄は、一昨年1名、昨年は2名、今年は3名と、計6人をプロの世界に輩出している。来年はスラッガー・野村佑希も、志望届けを出せば指名される可能性は高く、4年間で7名は確定的。花咲徳栄は、まさに上昇気流を迎えている学校であるが、勝つことにも徹底しているが、個人の味を消さず、ポテンシャルを伸ばすことにもたけたチーム。現代の野球人に合った指導がなされており、甲子園にも、プロにも行きたい選手は今後集まりそうだ。
■東海大相模
大城 卓三(NTT西日本)、田中 俊太(日立製作所)、菅野 剛士(日立製作所)
高校からの即プロはいなかったが、社会人でプレーしている3人が指名されたが、大城は、2010年夏甲子園準優勝。一二三慎太とバッテリーを組んだキャッチャーだ。そして、田中俊太は田中広輔の弟。兄弟でプレーすることになる。菅野は2011年春優勝のメンバー。明大では、六大学最多の二塁打を達成、社会人では都市対抗で若獅子賞を受賞するなど、社会人屈指のバッターとして活躍を見せた。2010年‐2011年の東海大相模の優勝メンバーは、育成枠を含め、5人がプロ入り。改めて強く、選手の力量も高いチームだった。花咲徳栄と比べると、一二三以外は野手。攻守ともに厳しく叩き込まれ、完成度の高い野手が多い。プロではどういう成長曲線を描くのか、楽しみだ。
■仙台育英
馬場 皐輔、熊谷 敬宥、西巻 賢二
155キロ右腕の馬場が阪神1位指名、高校、大学で日本代表となった熊谷が阪神3位指名。2人は高校時代、春夏甲子園出場しており、大学を経て、再びプロではチームメイトとして戦うこととなったのだ。2人は上林誠知と同期。改めて優秀な世代だった。仙台育英は奇数年の年にプロ選手が生まれる傾向があり、2007年、佐藤由規、2010年には佐藤貴規、木村がプロ入りしたが、それ以降は前述した上林世代、2015年の平沢大河、佐藤世那、そして今年はU-18代表の西巻賢二が楽天から指名を受けた。これはなかなか面白い傾向で、奇数年の仙台育英は見逃せない。
以上だが、2名指名されているのは、履正社、広島広陵、桐蔭学園、秀岳館、星稜の5チームだった。広島広陵は、毎年のように高校、もしくは大学・社会人でプレーする選手が指名されるが、広島広陵は生活面の指導を徹底する。広島広陵出身の選手を取材すると、意識の高さを随所に感じられる。そういうところが、大学・社会人でプレーできるきっかけとなっているだろう。またプロ輩出するチームといえば、大阪桐蔭。今年も山足達也が指名された。来年は根尾昂を中心に逸材がそろい、多数の指名が予想され、また全国優勝した世代が最上級生を迎える。またここからプロ入り選手が生まれるのか。来年はどの出身校が多くなるのか、注目したい。
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