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【小関順二のドラフト指名予想】横浜DeNAベイスターズ編 「チーム内で化学反応を起こすような指名を」

2017.10.19

横浜DeNAベイスターズ 今季戦績

 143試合 73勝 65敗 5分 勝率.529 セ・リーグ3位(2017年度シーズン終了現在)

筒香に代わるスラッガーを!

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細川 成也(明秀日立)

 2年連続で3位に入り、安定期に入った。チーム成績は防御率3.83がリーグ4位、打率.253が同2位。得失点差-2は巨人の+32とくらべると低く、投手力の不安定さが若干チームの足を引っ張った面もある(成績は10/3現在)。

 打線は首位打者・宮﨑 敏郎(三塁手)、打点王・ロペス(一塁手)、ジャパンの4番、筒香 嘉智(左翼手)を中心に、桑原将志(中堅手)、梶谷 隆幸(右翼手)、倉本 寿彦(遊撃手)、戸柱 恭孝(捕手)とレギュラーが決まっているポジションが多い。

 先発投手陣は2ケタ勝っているのが今永 昇太(11勝7敗)、ウィーランド(10勝2敗)、濵口 遥大(現在9勝6敗)、さらに主戦格の石田 健大井納 翔一が6勝で続き安定している。リリーフ陣は守護神の山﨑 康晃こそ防御率1.64と安定しているが、中継ぎの砂田 毅樹4.12、加賀繁4.44、田中 健二朗4.47、三上 朋也5.12、須田 幸太8.62にかつての冴えがなく、世代交代の気配を感じさせる。

 さて、誰を1位入札したらいいのか。常識的に考えれば投手だが、チームの柱である筒香が近い将来メジャーに移籍する可能性があるのでそれに代わるスラッガーを用意しておきたい。その第一候補はもちろん清宮 幸太郎早稲田実・一塁手)である。

 今シーズン終盤の10月3日、ドラフト5位の高校卒新人、細川 成也が初打席初ホームラン、それも3ランを放って華々しくデビューしている。年齢の近い強打者同士がチーム内で競い合う相乗効果はかつての巨人のON(王貞治、長嶋茂雄)、昨年の日本ハムのON(大谷 翔平中田 翔)で証明されている。細川の2年目の成長、そこに清宮の入団が重なればチーム内に劇的な化学反応が起こる可能性がある。それを是非見てみたい。

[page_break:2位以下は投手主体の指名に?]

2位以下は投手主体の指名に?

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本田 仁海(星槎国際湘南)

 清宮が獲れなかった場合、外れ1位候補の中に安田 尚憲履正社・三塁手)も中村 奨成(広島広陵・捕手)も入っていないだろう(すでに指名されていると思われる)。DeNA限定なら横浜高校の主軸、増田 珠(外野手)の1位指名があるかもしれない(10/3現在、プロ志望届は未提出)。走攻守3拍子が揃い、クセのないバッティングスタイルはプロ向き。

 野手は主力に20歳代が多く、レギュラーをうかがう若手にも好素材が多いので、2位以下は投手主体の指名になりそうだ。実はこの球団、ドラフトでは大学生、社会人の即戦力投手を指名することが多いので、若手の層が薄い。ここでいう若手とは大学生と同じ19~22歳の年回りの選手のことである。現在このカテゴリーに入るのは濵口、尾仲(ともに早生まれの22歳)以外では砂田、飯塚 悟史綾部 翔京山 将弥平良 拳太郎しかいない。ここに厚みを加えるためにも、今年は高校生の投手を3位以下で積極的に指名したい。10月3日現在、地元・神奈川でプロ志望届を提出している有名球児は星槎国際湘南本田 仁海だけ。地元選手の獲得に熱心な球団だけに本田の指名は十分考えられる。

 左腕が多いのもDeNAの特徴である。主戦格の今永、石田、濵口に、リリーフでは田中健、砂田も左腕。左の好・強打者が多い球界事情を考えれば、左腕の多さは納得できる。さらに左を増やすのならリリーフに適性を見せる田浦 文丸秀岳館)をはじめ、清宮から5連続、安田から3連続三振を奪ったことで知られる櫻井周斗日大三)も候補になる。弱いリリーフ陣の立て直しをテーマに臨むのであれば鍬原拓也中央大)、鈴木博志(ヤマハ)、西村天裕(NTT東日本)が上位で指名されるかもしれない。

(文・小関 順二

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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