第80回 小笠原 慎之介「『甲子園優勝左腕』から『竜のエース』へ」2017年03月29日

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【目次】
[1]中学で硬式野球日本一。東海大相模高での成長
[2]屈辱を糧に、夏の甲子園優勝投手に / 全国制覇を胸に、次は竜のエースへ

「侍ジャパン」や「一流選手」の称号へ向かって日々、レベルアップに励んでいる「プロ野球ネクストヒーロー」。このコーナーでは高校野球で一時代を築いた選手たちのプロ入りまでのプロセスと現在の活躍に迫っていく。今回の主役は中日ドラゴンズ・小笠原 慎之介投手。昨年ルーキーイヤーで一軍2勝を上げた左腕の、華やかな舞台で結果を残してきた経歴を振り返る。

中学で硬式野球日本一。東海大相模高での成長

小笠原 慎之介(東海大相模時代)


 小学校1年時、神奈川県藤沢市の善行スポーツ少年団で野球を始めた小笠原 慎之介。藤沢市立善行中では湘南ボーイズに進み、東海大相模で一緒にプレーした長倉 蓮(東海大2年)、杉崎 成輝(東海大2年)と共に、2012年「第6回全日本中学野球選手権大会 ジャイアンツカップ」優勝。愛媛県松山市開催の「15Uアジアチャレンジマッチ」侍ジャパンU-15代表にも杉崎と共に選出と中学時代から華やかな道を歩んできた。そして小笠原は東海大相模入学後すぐ、潜在能力の高さを見せる。春季神奈川県大会準々決勝湘南戦。8回表から登板した小笠原は最速141キロのストレートを武器にぐいぐいと押していき2回無失点。保土ヶ谷球場に集まった高校野球ファンを驚かす衝撃デビューを飾った。

 華々しいデビューを飾った小笠原だが、一時は苦しい時期もあった。1年秋は神奈川県大会準決勝横浜戦で先発。左腕・伊藤 将司(現・国際武道大3年)と投げ合い4回まで無失点も、5回裏に先制点を許し降板しチームも0対4で敗戦。さらに2年春は左ひじ痛により登板ができなかった。 

 光が見えたのは2年夏、2014年・神奈川大会である。救援投手としてスタンバイした小笠原は準決勝で再び横浜と対戦する。試合は5対3で東海大相模がリードするも9回表に二死満塁のピンチとなり、ここでマウンドに登った小笠原は、再び横浜スタジアムの大観衆を驚かす。小笠原は高井 大地に対し全球ストレート勝負。最速146キロで右飛に打ち取り、リベンジ達成と甲子園出場を果たした。さらに甲子園盛岡大附(岩手)戦では1回3分の1を投げて3奪三振。上々の甲子園デビューを果たした。

 そして最終学年を迎えた小笠原は球速も最速149キロまで伸ばし、高校生を代表する左腕として注目を集めるようになる。しかし3年春、小笠原は関東大会で屈辱的ともいえる敗戦を味わうことになる。

【次のページ】 屈辱を糧に、夏の甲子園優勝投手に

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小笠原 慎之介(東海大相模) 【選手名鑑】
東海大相模 【高校別データ】

プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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