甲子園優勝投手&ドラフト1位指名は即戦力で活躍した大投手ばかり!今井 達也は大投手になれるか?
今井 達也(作新学院)
第98回まで歴史を重ねた夏の甲子園。約4000校の争いを制しての甲子園優勝は非常に難しく、甲子園優勝投手はとても名誉ある称号だ。さらに甲子園優勝投手が高卒でドラフト1位指名となれば…その確率はとても少なくなる。
今年は甲子園優勝投手となった今井達也(作新学院<関連記事>)が埼玉西武ライオンズから1位で指名を受けた。今回は夏の甲子園優勝投手&高卒ドラフト1位指名となった現役投手(NPB・MLB)を紹介したい。
【1998年夏の甲子園優勝 横浜】
松坂大輔(福岡ソフトバンク)西武ドラフト1位指名
NPB通算 108勝60敗1セーブ 防御率2.96
MLB通算 56勝43敗1セーブ 防御率4.45
【2005年夏の甲子園優勝 駒大苫小牧】
田中将大(ヤンキース)東北楽天ドラフト1位指名
NPB通算 99勝35敗3セーブ 防御率2.30
MLB通算 25勝12敗0セーブ 防御率3.16 ※関連記事
【2012年夏の甲子園優勝 大阪桐蔭】
藤浪晋太郎(阪神) 阪神ドラフト1位指名
NPB通算 42勝32敗 防御率2.96
【2013年夏の甲子園優勝 前橋育英】
高橋光成(埼玉西武) 埼玉西武ドラフト1位指名
NPB通算 9勝13敗 防御率4.06 ※関連記事
【2015年夏の甲子園優勝 東海大相模】
小笠原慎之介(中日) 中日ドラフト1位指名
NPB通算 2勝6敗 防御率3.36 ※関連記事
なんと5人もいた。彼らが素晴らしいのは高卒1年目でプロ初勝利を挙げていること。松坂、田中は新人王も受賞するなど、やはり甲子園優勝投手で、ドラフト1位指名を受ける選手は、ケガさえしない限り、プロ1年目から一軍で投げられる総合力は持っていることが分かる。
今井達也も、常時150キロ前後のストレート、140キロ近いカットボール、フォークで勝負する剛腕投手。フォームのバランスが良いので、コントロールも良い。あとはケガさえ気を付ければというところだが、順調に調整が進めば、1年目から一軍登板もあるかもしれない。ただプロ野球選手は早くデビューすることではなく、最終的にどれだけ成績をあげられるかが重要である。今井はまだ細身の投手だけに慎重に育成してほしい投手。しっかりと育成ができれば、大投手になることは間違いないだろう。
埼玉西武ライオンズは、過去に松坂、高橋光。そして今井。ぜひ高橋光に続いて大成することを期待したい。
(文・河嶋 宗一)
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