- トップ
- コラム一覧
- 殖栗正登のベースボールトレーニング&リコンディショニング
- トレーニングで姿勢をつくる
第3回 トレーニングで姿勢をつくる2009年11月30日
スタビライゼーションで体幹を鍛える
ここまで姿勢の重要性、そして歪みを見つけるための方法についてお話ししてきました。自分がどのような姿勢のクセを持っているか、どうやってそれを矯正すればいいか、わかっていただけたでしょうか。
しかし、まだまだ姿勢を矯正していくためには不十分です。
そこで、今回はさらに野球との関連性と、また姿勢の維持についてお話したいと思います。
スタビライゼーショントレーニングとは、大きな筋力を出すトレーニングではありませんが、野球を行う上で非常に大切なものです。スタビライゼーションを日本語に訳すと、「固定や安定」という意味であり、リハビリテーションの世界で発達し、スポーツ界に入ってきました。
野球では体幹が固定され、四肢(腕や脚)関節が動くことでパフォーマンスが発揮されますが、この固定が弱いと競技力の低下にもつながります。
ここでいうバランスとは、
1.保って維持すること
2.リカバリー(元に戻すこと)
3.動作、フォームの安定性のことです。
動作とは固定するところは固定し、動かすところは正しく動かし、それを筋神経でコントロールすることです。
また、姿勢を崩したときに反射が働くとそちらが優先されるため、この固めるフェーズ(支持)が崩れ、バランスが崩れることがフォームの乱れになるのです。
【動作の進め方】
動作は正確性を要しますので、ゆっくり確実に行ってください。基本は以下のように行います。
1・2・3・4で挙げて、8秒間キープ。その後1・2・3・4で戻します。これを2〜3セット行うことができれば、おおむねスタビライゼーション能力は良好です。今回簡単なチェック方法についてお話していきます。
- ○プローンエルボートゥ
①脚のスタンスは肩幅にし、ひじは90度で床に垂直になるように置く
②腹圧を上げて、体幹をキープする
これは動作の基本です。できない人は腰が反ってしまうと思いますが、これが骨盤の前傾です。腹筋がしっかりしていないといけないというのも理解してもらえたと思います。 - ○ニーストレッチ
①あごをしめて、お尻のところまで上げてキープする
- ○エルボーストレッチ
①頭の前に手を伸ばして指を真っ直ぐにし、床と平行になる位置まで挙げる
※もし利き手が挙がりにくいのなら、ピッチング動作において体幹が維持できず腕が上がりにくくなっているかもしれません。 - ○スパインハンドヒール(背面の腕立て)
①かかと→ひざ→腰→胸→肩→頭が一直線になる形を作る
②両手、足は同じスタンスになるように
※これを失敗するとお腹の丸まった姿勢になります。猫背の人におススメのトレーニングです。
- ○ハンドヒールニーストレッチ
①姿勢をキープしたまま、足を床と平行のところまで挙げる
※以下、バリエーションとして次のような種目も行ってみてください
○ラテラルエルボーアウトフット
○レッグオープン
○アームオープン
このラテラルのチェックとトレーニングは野球において、かなり重要だと私は考えています。この動作で右利きのピッチャーが横に体重移動をするときに勢いで上体が左側に突っ込むのならば、もしかしたら股関節外転筋(お尻の横の筋肉など)が弱いのかもしれません。これは「機能不全」からくるフォームのミスといえます。
私は野球のフォームを見る時に基本の正しいフォームがあり、そのフォームを作り、そこに狂いが生じた場合は
①「ダートフィッシュ」という機械を使い、角度や速さからフォームをみる
②今回やった「固定力」が弱化か、体幹を固定する神経筋の促通がなされていないのか
③次回やる「機能テスト」で導き出される体の動きの調整がうまくできていないのか
④根本的な体力不足なのか
の4つと捉えています。今回は体幹を固定し支持をするテストを紹介しました。次回はメジャーリーガーでも行われているという「ファンクショナルテスト」について紹介したいと思います。
- 殖栗正登先生
- 生年月日:1976年1月22日
- 出身地:新潟県
- 新発田南高校卒業後、立正大学、東京医療専門学校へと進学。
- 怪我のため、野球部を退部するもプレイヤーとしての情熱を持ち続け、米国、台湾で野球(2軍練習生)として夢を追う。しかし、度重なる怪我によりプレーヤーとしての道を断念し、引退。
- その後柔道整骨術やカイロプラクティックなど、体に関する様々な分野を学び、整骨とボディバランス整体とストレングス・コンディショニングを融合したボディバランス整体院トレーニングルームを開設。
現在、ボディバランス整体院で、多くのプロ野球選手から大学野球,高校野球などのアマチュア選手まで幅広く指導。モデルなども指導している。 - ■ 講演依頼はこちら


















コメントを投稿する