東海大相模打線の中核・鵜沼魁斗、山村崇嘉、西川僚祐の2年スラッガートリオに注目!!
4年ぶり11度目の夏の甲子園出場を果たした東海大相模。28日の日大藤沢との決勝戦では、26安打24得点を奪う猛打を見せつけ、圧倒的な猛打で夏の甲子園切符を掴んだ。
中でも特に衝撃的だったのは、4回に見せた鵜沼魁斗、山村崇嘉、西川僚祐による1イニング3本の本塁打だ。この3人は、いずれも2年生にして東海大相模の重量打線の中核を担っており、甲子園でもその活躍に大きな期待が寄せられている。
今回はそんな東海大相模が誇る、3人の2年生スラッガーの可能性を見てきたい。
「左右の大砲」と積極果敢な核弾頭
左から鵜沼魁斗、山村崇嘉、西川僚祐(春季県大会、春季関東大会で撮影)
武蔵府中シニア時代からスーパースターの名を欲しいままにし、テレビ番組にも取り上げられた山村崇嘉は、現在は4番として打線の中心に座り、ここまで高校通算38本(7月28日時点)の本塁打を放っている。
力みない構えから、強烈なパンチ力で打球を飛ばせることが特徴で、準々決勝の相洋戦ではあわや場外ホームランかという特大のツーランホームランを放った。
また、ただ飛ばすだけではなく、強打と軽打の打ち分けができることも強みで、これは余計な捻りもなく、軸のブレも小さいフォームで打てているためだ。
打者のタイプとしては、松中信彦(元ソフトバンク)を彷彿とさせる。かつての三冠王のように、パワーと技術を兼ね備えた穴の無い長距離砲を目指して欲しい。
そしてその山村よりも多い、高校通算42本の本塁打を放っているのが西川僚祐だ。西川もまた、「スーパー中学生」としてテレビでも取り上げられた選手であるが、そのパワーは健在だ。
今大会は2本の本塁打を放っており、その2本はいずれも低い弾道での驚異的な本塁打であった。
まだまだ粗さもあり大会終盤では打順を7番に下げたが、そのポテンシャルは依然として全国トップクラス。甲子園大会、そしてその後に控える新チームでも、山村と共に「左右の大砲」として大きな期待がかかる。
そんな「左右の大砲」とは一味違った魅力を持つのが、1番を打つ鵜沼魁斗だ。鵜沼の持ち味は何といっても「積極性」だ。
プレイボール直後の初球攻撃や、広い守備範囲を活かした大胆なポジショニング、そして「アグレッシブベースボール」を体現するような果敢な走塁と、東海大相模を象徴するような選手がこの鵜沼だ。
長打力も非常に高く、今大会では3本塁打を放つなど大暴れ。ポジションや左右の違いはあるが、かつて「アグレッシブベースボール」の申し子であった田中広輔(広島東洋カープ)のような、パワーとスピード、そして屈強なスピリットを持ったプレースタイルをこれからも目指して欲しい。
東海大相模が4年ぶりの全国優勝を目指す戦いは、8月6日(火)から甲子園球場で始まる。東海大相模が誇る、3人の2年生注目だ。
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