Column

浜松開誠館(静岡)「甲子園で勝つために団結力を高めていく!」

2019.02.10

夏の甲子園に出場し、勝つために練習を重ねる


浜松開誠館の集合写真

■中村紀洋氏が指導を行う話題校

 静岡県浜松市にある浜松開誠館は1924年に誠心高等女学校として開校。1998年に男女共学となり、現校名になった。

 元プロ野球選手であり、2008年夏に常葉菊川で甲子園準優勝に導いた佐野心監督が指揮を執り、プロで404本塁打を放った中村紀洋氏が非常勤コーチを務めていることでも知られている。甲子園出場経験はないが、大きく話題を集めている学校だ。

■浜松開成館野球部の紹介

 野球部は2年生13名、1年生36名の計49名で活動している。野球部専用のグラウンドがあり、室内練習場も完備されている。青木蓮太朗主将(2年)は「チーム全員思い切り振れる、どんどん攻めることができる、全員が元気すぎる」ことをチームの長所に挙げた。「甲子園で勝つ」ことがチームの目標だ。

■新チームがスタートしてから思い出深いエピソードは?

 新チームではセンバツ出場を狙ってスタートしたが、2年生の意見が衝突することも多くあったという。しかし、「一人一人がそれだけ本気だったのかと後から実感しました」と青木はこの経験をプラスに捉えている。

■最も印象に残っている試合は?

 青木は県大会1回戦の静岡商戦を挙げた。5対12と公式戦ではこれまでにないくらいに打ち込まれて敗戦。青木は「自分たちの思うようなプレーができず、悔しさが残りました。自分たちの力はまだその程度だと感じることができました」と振り返った。

■新チームで活躍した選手は?

 新チームがスタートしてから活躍が目立ったのが、西本悠雅北嶋颯、青木、奈良祐歩の4人。彼らは逆転本塁打を放つなどここぞという時の勝負強さが目立った。上記4人と島口隆聖の5人が1番~5番を打つが、全員が本塁打を打てる長打力を持っている。この5人が中心となって春と夏を勝ち上がっていくつもりだ。

■この冬の意気込み!

 「個々の技術向上はもちろん、一人一人がどの立場、どのくらいのレベルなのかと、野球に対する考えをもう1回変える」ということをテーマに冬のトレーニングを重ねている。青木は「2年生最後の冬、春夏に懸ける想いは1人1人とても強いので、何事も勝つためにこれからもチーム全員練習していきます。夏甲子園で勝つために一生懸命やっていきます!」と熱く宣言した。

このページのトップへ

[page_break:甲子園に強い想いを持って]

甲子園に強い想いを持って

ここからは浜松開誠館高校の金島匠吾選手と奈良祐歩選手にお話を伺いました。

Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください

 金島:甲子園に行くという気持ちがまだ弱い所と隙を無くすことです。
 奈良:秋の大会や練習試合を終えて個々の「甲子園に行きたい」という本気さが相手より下だったと思います。技術では他のチームに劣ってはいません。本気になるという気持ちの面で課題を見つけました。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

 金島:自分は守備が苦手なので、このオフ期間で強化したいです。
 奈良:自分は気持ち負けすることが多く、自信がありませんでした。「自信がない=技術がない」ことに気付きました。オフシーズンはフォームやボールの質など細かいところを強化していきたいです。

Q.応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

 金島:元気の良さとフルスイングです。
 奈良:今年の開誠館も打撃をウリとしています。その中で自分を含む投手陣の頑張りが必要です。「投手もすげ~」と言われるような活躍を期待していてください。

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

 金島:一人一人の個性が強いことです。
 奈良:打撃も他のチームに負けていませんが、それ以上に負けていないのは、一人一人の個性の強さです。一人一人がとても明るく、笑いの絶えないチームです。

Q.このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

 金島:周りから信頼される選手になる為にもっと技術を身に付けます!!
 奈良:去年は、チーム的にも個人的にも納得のいく結果には程遠いものでした。オフシーズンでチーム的にも個人的にも強化を図って夏の甲子園という舞台を狙っていきたいです。応援よろしくお願いします。

 金島選手、奈良選手、ありがとうございました!

個々の力だけでなくチームの団結力を高めていく!

  山本拓哉部長にお話を伺いました!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか?

 「練習してきたことを試合で出しきる」ということをテーマにチームで練習をしてきました。個々の力だけでなく、チームとして団結力を強くし、甲子園を目指して日々努力しています。

Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!

 苦しいこと、嫌になることもあると思う。それでも君たちの“甲子園”という熱い気持ちだけは忘れないでいてほしい。夏、君たちがグラウンドで最高のプレーをするのを楽しみにしています。

 山本部長、そして浜松開誠館高校野球部の皆様ありがとうございました!

このページのトップへ


今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.16

【春季埼玉県大会】2回に一挙8得点!川口が浦和麗明をコールドで退けて県大会へ!

2024.04.15

【春季東京都大会】日大豊山、注目の好投手を攻略し、コールド勝ち!指揮官「うちが東京を勝ち上がるには機動力しかない」

2024.04.15

【福島】聖光学院は福島明成と「福島北・伊達」連合の勝者と対戦<春季県大会支部予選組み合わせ>

2024.04.15

【鳥取】八頭と倉吉北がサヨナラ勝ち、鳥取東と米子東も8強入り<春季県大会>

2024.04.15

【広島】広陵は祇園北と、広島新庄は崇徳と対戦<春季県大会組み合わせ>

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!

2024.04.10

【沖縄】エナジックが初優勝<春季大会の結果>

2024.04.12

【九州】エナジックは明豊と、春日は佐賀北と対戦<春季地区大会組み合わせ>

2024.04.11

【千葉】中央学院は成田と磯辺の勝者と対戦<春季県大会組み合わせ>

2024.04.09

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.03.17

【東京】帝京はコールド発進 東亜学園も44得点の快勝<春季都大会1次予選>

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>