Column

南部(和歌山)「スケールアップとスキルアップで和歌山の頂を目指す!」

2019.02.09

春季大会優勝し夏につなげる!


新人戦を優勝した時の集合写真

■プロ野球選手を多数輩出した伝統校

 和歌山県日高郡みなべ町にある南部は1904年に和歌山県立農林学校として創設された伝統ある公立校。甲子園には春4度、夏2度の出場経験があり、岡本洋介(阪神)や濱中治(阪神一軍打撃コーチ)など多数のプロ野球選手を輩出している。秋は県大会3位で近畿大会に進出。1回戦で履正社にコールド負けを喫したが、2001年春以来の甲子園出場に向けて視界は明るい。

■南部野球部の紹介

 現在は2年生、1年生7名の計26名で活動している。
・元気がある
・諦めない
・打撃力
 以上の3つがチームのウリで甲子園出場を目指して日々の練習に取り組んでいる。

■最も印象に残っている試合は?

 主将の酒井柊人(2年)にとって印象に残っている試合は勝った試合と負けた試合でそれぞれ1試合ずつあるという。
 勝った試合は新人戦準決勝で智辯和歌山に2対0で勝利した試合。先制して守備では自分たちのペースでいくことができ、一番理想の試合ができたという。
 負けた試合は近畿大会初戦の履正社戦。2対11の7回コールドで敗れ、「全国レベルを知れて、何もかも圧倒されました」と強豪校の壁にぶつかった試合であった。

■新チームがスタートしてからここまで活躍してきた選手は?

 酒井は尾田優吾湯川友貴奈良勇夢鎌倉航太三上貢世の5人をここまで活躍した選手に名を挙げた。いずれも公式戦で本塁打やタイムリーを放ち、打撃面でチームに大きく貢献している。

 春以降のキーマンとしては鎌倉海斗周家一磨尾田優吾三木翔太の名前が挙がった。特に尾田は智辯和歌山戦で本塁打を打つなど、飛ばす力に定評がある。酒井は「打力でチームを引っ張っていってくれると思います」とその打棒に期待を込めた。

■冬の意気込み

 「この冬は『スケールアップと個々のスキルアップ』をテーマに取り組んでいる。2年生は悔いがないように全ての面でスキルアップし、春につなげること、1年生は体力面でのレベルを第一に考えて取り組んでいくことが目標だ。チームとしては春季大会で優勝することを目指し、夏に繋げていくことを目標としており、春夏連続の県大会制覇を目指す。

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[page_break:最後まで諦めないプレーを!]

最後まで諦めないプレーを!


左から湯川友貴副主将と酒井柊人主将

ここからは、南部高校の酒井柊人主将と湯川友貴副主将にお話を伺いました。

Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください

 酒井:守備力です。
 湯川:強豪校と比べ、体格差やパワーの差を感じました。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

 酒井:体のスケールアップです。
 湯川:トレーニングにしっかり取り組み、体重と筋力をアップしたいです。

Q.応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

 酒井:ここぞという時に打つので見ていてください。
 湯川:ミスを恐れず、攻めるプレーを見てほしいです。

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

 酒井:元気があることと、どれだけ負けていない手も最後まで諦めないところです。
 湯川:チーム全員が仲良く、雰囲気良く、野球をしているところです。

Q.このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

 酒井:オフシーズン鍛えまくってみんなが驚くぐらい活躍します‼
 湯川:体重を10キロ増やし、バッティングでの飛距離やスイングスピードを上げ、長打も打てるようにしたいです。そして、守備も含めチーム全員から信頼してもらえるような選手になりたいです。

 酒井選手、湯川選手、ありがとうございました!

チーム力、スケールアップで甲子園目指す!

  矢野健太郎監督にお話を伺いました!

Q. 今年のチームはどんなテーマを持ってチームを創り上げてきましたでしょうか?

 今年のチームは「甲子園出場」を一番大きな目標として掲げ、活動しています。

Q. 秋の大会の振り返りならびに、冬のテーマを教えて頂けたら幸いです。

 秋の大会までのテーマとしては「打って勝つチーム」を目指そうということで打撃面を強化することに重きを置いて練習に取り組みました。県予選においてはその成果が少し見られたのか、点を取られても取り返すゲームが多く、県3位で近畿大会に出場することができました。
 しかし、近畿大会では、大阪の履正社高校に2対11と大敗し、強豪校との差を改めて思い知らされました。この冬は、この経験を活かし、全体では「チーム力アップ」、個人では「スケールアップ」をテーマに日々取り組んでいます。

Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!

 「甲子園に行きたい!」という強い思いが、自分自身を突き動かしてくれるはずです。とにかく強い思いを持って、この冬の練習に取り組んで下さい。

 矢野監督、そして南部高校野球部の皆様ありがとうございました!

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今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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