旭川北(北海道)「先輩たちを上回る!文武両道の旭川北は雪上で下半身を鍛える!」
秋は初戦敗退。それでも魅力ある選手が多数!
1,2年生の集合写真
■旭川市が誇る伝統校 夏の甲子園には2回出場!
旭川市に所在する旭川北高校は1940年に旭川市立中として設立。その後、1950年に北海道に移管され、北海道旭川北高等学校と現在の名称となり、市立から道立となった。野球部は1960年に初めて夏の甲子園に出場すると、平成16年の夏には二度目の夏の甲子園出場を果たすなど、旭川区の古豪として長く親しまれてきた。支部予選1回戦敗退ながら好選手がそろい、春の躍進に期待がかかる旭川北を追った。
■旭川スタルヒン球場の隣にある旭川北高校!
現在、2学年合わせて18名で活動する旭川北。校庭には野球部専用の練習スペースがあり、冬場はビニールハウスで練習をしている。ちなみに旭川北は2万5000人を収容できる[stadium]旭川スタルヒン球場[/stadium]の隣にある。このチームのウリは岡流聖主将によると投手力が高く、文武両道を実践しており、国公立大、難関私学大への合格者を輩出している。
■秋は悔しい初戦敗退
チームの目標は「甲子園での勝利」。目標を達成するために「一人一人がチーム力を高めることを意識して、チームの雰囲気を大切にすることを意識させました」と語る岡主将。秋の大会では初戦で旭川明成戦で0対1で敗戦。岡主将は「勝ち目がある試合でしたが、自分たちは全く打つことができず、いくつかのチャンスをつかめませんでした。また、自分は足を負傷してしまい体力の弱さを痛感しました。たくさんの課題を克服し、この悔しさをバネに次の大会では勝利をつかみたいと思いました」と意気込む。
■旭川地区屈指の好投手など注目選手は多数!
支部予選敗退した旭川北だが注目選手は多い。最速143キロを誇り、道内屈指の速球派右腕として注目されている伊東佳希(2年)投手、近田朋椰(2年)遊撃手、丸尾航平(2年)外野手の期待度も高い。1年生の秋葉克俊は秋季大会でも活躍し、守備も入学時に比べてかなり成長した選手のようだ。
さらに岡主将が期待していたのは伊藤穣選手。185センチの高身長な上、足も速く、ポテンシャルが高い選手だという。「走攻守すべてにおいて活躍を見せてくれると思います。また、スイングスピードはチームナンバーワンなので、ホームランを量産できる打者になってほしいです」と期待のコメント。
■雰囲気を大切に一人一人の力を高める!
そんな選手たちが春、夏と活躍するためにも冬のトレーニングが大事となる。筋トレ・サーキット・ジャンプトレーニングを行っている。「自分たちのチームは体力が弱いと感じたので、夏の大会で通用する体力と心を身に付けることをテーマにトレーニングを重ねています」と岡主将は語る。
そして岡主将はこう宣言した。
「春に向けてより夏に向けてチーム力、そして一人一人の力を高められるように練習していきたいと思います。また北海道は雪が多く降るので、雪上でたくさんプレーをして下半身を鍛えていこうと思います。自分たちのチームは人数があまり多くないので雰囲気を大切にして、日々向上するために練習していきます」と、厳しい冬を乗り越え、下克上を狙う。
秋の自分を大きく変えたい!
丸尾副主将(旭川北)
ここからは、旭川北の近田朋椰副主将と丸尾 航平副主将のお二人にお話を伺いました!
Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください
近田:攻撃力が圧倒的に足りないと感じました。打力、走力、攻撃においてすべての面で不足していて守備でつくったリズムを生かすことができるようにすることが課題です。
丸尾:投手が頑張っている中、守備でも打撃面でも援護ができないことが多かったです。特に秋季大会では相手チームから1点も取ることができずに負けてしまったので、守備力、走力はもちろんですが、打力をチーム全体で上げることが課題です。
Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください
近田:全てのレベルを上げていかなければなりませんが、特にバッティングを強化したいと思っています。体づくりから見直し、春からの打率を5割以上残したいです。
丸尾:自分は投げるにしても打つにしてもパワーが弱いので、体重、筋力アップと体の使い方を上達させ強く投げられて、打てるようにします。
Q.応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?
近田:二遊間の深いところからの送球を見てほしいです。
丸尾:チャンスを作ったり、チャンスで打てる勝負強さを身に付けるので見てください!
Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?
近田:勝ちパターンに持っていければ流れを渡さないところです。
丸尾:監督・部長に言われたことを真面目に取り組む姿勢は良いところだと思います。
Q.このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!
近田:チームの大黒柱となり、相手チームから恐れられる存在になります。副主将としてチームの雰囲気を一言で変えられるようにします。
丸尾:秋季大会では自分が守備でも打撃でもチームの足を引っ張ってしまったので、このオフシーズンで下半身を強化して守備範囲を広げチャンスで1本打てる、投手を助けられる選手になります!
近田選手、丸尾選手、ありがとうございました!
[page_break:普通の公立校でも勉強も野球も頑張れることを示した先輩たちを上回ろう!!]普通の公立校でも勉強も野球も頑張れることを示した先輩たちを上回ろう!!
笹森監督(旭川北)
笹森敦監督にお話を伺いました!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。
投手の伊東、捕手の岡、遊撃手の近田を攻守の柱として、チーム全体のレベルアップを計り、勝ち上がることができるチームを目指しています。そのために基本の反復練習と実戦を意識した練習を心掛けています。秋季大会では打力不足と1点を取る執念が足りなかったですね。冬の練習では秋季大会の悔しさを忘れず、一つ一つのプレーの精度を高め、勝ちにこだわり、質と量を高めていきたい。
Q. 最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。
練習において「このぐらいでいい」「自分は努力している」という自己満足ではなく結果につなげるという強い意欲をもって勝つことにこだわってほしい。
本校は昭和35年夏と平成16年夏に夏の甲子園出場と昭和37年の第16回日本学生野球協会結成記念大会(現在の神宮大会の前身)に出場しています。
野球も勉強も頑張ろうという思いで集まった普通の公立高校でも、やればできるという道標を与えてくれた先輩方を上回る活躍ができるよう頑張っていこう!!
文=河嶋 宗一
今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
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