中国大会王者・おかやま山陽に訪問!【選抜発表前直前レポート】
基礎トレーニングに取り組むおかやま山陽ナイン。雰囲気は良好だ。
1月某日、おかやま山陽グラウンド。来たるセンバツへ向け、選手達は精力的に汗を流していた。この日の練習のメインはマシンを使ってのシート打撃。ただ順々に打っていくのではなく、4チームに分かれてのリーグ戦形式で行い、守備、走塁面も含めて、高い緊張感を保っていた。更にはこのチーム成績に応じて、シート打撃後の基礎トレーニングメニュー(タイヤ引き、インターバル走など)の内容が変動。リーグ戦の結果発表時には、選手達の「おおー!」というどよめきの声があがるなど、苦しい練習のなかにも「楽しむ」要素を盛り込む堤尚彦監督のアイデアが光っていた。
「リーグ戦形式にすることで競争意識をより強く持ってくれれば。それに加えて苦しいトレーニングメニューを課せられたとき、告げられた時に『よし!勝つためならやってやる!』という姿勢を見せる選手がどれくらいいるのかを見たいという狙いもあります」
このように意図を語る堤監督。シート打撃では秋の段階で二桁背番号、ベンチ外でも鋭い振りを見せる選手の姿もあり、チーム内で競争意識が生まれ、活性化を図れているように感じられた。
昨夏の甲子園を中軸として経験し、新チームでも打線の中心を担う森下浩弥は「(接触プレーの影響で)夏は途中交代もあって、チームは初戦敗退。センバツではあの悔しい思いはしたくない、活躍したいという気持ちを強くもって、練習にも高い意識で臨めています」と力を込める。
甲子園初勝利に向けて着々と準備を進めるおかやま山陽。球春の訪れとともに、自慢の打線から快音を響かせてくれそうだ。
(文=井上 幸太)
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