第100回記念大会の概要は?2018年注目チームの戦力紹介!
左から市川悠太、藤原恭大、森下翔太
2018年、高校野球にとって節目の一年となる。この夏の甲子園で、ついに「100回大会」を迎えるのだ。第1回大会がスタートした1915年から全国大会は103年も続いてきた。今回、新春企画として、今年の夏の記念大会の概要と、2018年の注目校の戦力を紹介しよう。
出場校は史上最多の56校、7府県の出場校枠が2校に!!
記念大会の年に校数が多い都道府県から、2校が出場できるようになったのは、1998年の第80回大会からだ。第80回大会と、2008年の第90回は埼玉・千葉・神奈川・愛知・大阪・兵庫の6府県から2校出場していたが、今年はさらに「福岡」が加わり、史上最多の56校が出場することとなった。すでに大会スケジュールも発表されており、8月5日から開幕して、大会は17日間にわたって開催される予定だ。それに伴い、地方大会では夏のシードの仕組み、大会日程にも変更点は多い。これまでは、2校制となる地区は、通常1回戦から戦えば、最大で8試合戦う地区もあり、5回戦から決勝までの4試合を僅か5日間で戦い抜くなどタイトなスケジュールが目立った。
しかし、2地区に分けられることで、過密なスケジュールが緩和され、試合数も減る。過去には、2校制になった地区から優勝校が出ている。1998年の第80回大会では横浜、2008年の第90回大会では大阪桐蔭。それだけに、今年は2校制となった7府県の代表校の躍進にも注目が集まる。
全国レベルの活躍を期待したい10チームはここだ!
川畑大地(乙訓)
続いて、この春の選抜出場も予想されるチームの中から、2018年の注目校の戦力を紹介しよう!
▼大阪桐蔭(近畿大会優勝・神宮大会4強):根尾昂、藤原恭大、大阪桐蔭 山田健太、柿木蓮、横川凱とドラフト候補がズラリと揃う。優勝が期待されながらも、神宮大会準決勝で敗退した悔しさをどう結びつけるのか?
▼明徳義塾(四国大会優勝・神宮大会優勝):絶対的エース・市川悠太を含め、内外野の堅い守備で余計な失点を防ぎ、左の好打者がズラリと揃い、得点力も高い。
▼創成館(九州大会優勝・神宮大会準優勝):135キロ以上の投手を3人揃え、打線は140キロ以上の投手と対戦しても力負けしない打撃、内外野の守備力も非常に高く、総合力の高さは全国レベル。
▼静岡(東海大会優勝・神宮大会ベスト4):走攻守三拍子揃った1番村松 開人、4番成瀬 和人を中心とした打線はつながりがあり、好投手を攻略する戦術も備わっている。あとは投手陣の整備がカギ。
▼聖光学院(東北大会優勝・神宮大会ベスト8):聖光学院史上最強打線と評されるように上位下位と切れ目なく、毎試合二桁安打を記録。神宮大会では初戦敗退に終わったが、これまでの全国大会の経験値の高さから全国上位が期待できるチームだ。
▼日本航空石川(北信越大会優勝・神宮大会ベスト8):神宮大会でも活躍を見せた主砲・上田優弥など各野手の能力の高さは全国クラス。投手陣も重吉 翼、大橋 修人の速球派二枚看板が本来の実力を発揮すると、上位進出が期待できる。
▼東海大相模(関東大会ベスト4):1番小松勇輝は二塁打、三塁打を量産できるミート力、俊足が魅力で。4番森下翔太はほぼ長打というロングヒッター。前後を打つ打者陣の能力も高く、ビッグイニングを期待できる。投手陣では故障から復活を目指すエース・斎藤礼二に期待。
▼東邦(東海大会準優勝):練習試合・公式戦含めて44勝1敗3分けと圧倒的な力を示した。最速146キロ右腕・扇谷 莉、東海大会準決勝で逆転本塁打を打った石川昂弥に注目。
▼智辯和歌山(近畿大会準優勝):秋季大会は甲子園で本塁打を打った林晃汰をけがで欠いても、近畿準優勝を収めた強力打線、層の厚い投手陣は全国レベル。
▼乙訓(近畿大会4強):常時140キロを投げ込む川畑大地、左腕・富山大樹の2枚看板の実力は全国クラス。打線は秋季大会3本塁打の宮田康弘を中心に強力。放課後の練習は19時までという環境ながら、強豪私学に負けない実力を身につけた。
引き続き、高校野球ドットコムでは、2018年注目チーム&選手を紹介していきたい。
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