Column

國學院久我山高等学校(東京)

2018.02.26

久我山野球部史上最も工夫を凝らしたオフシーズン


ハイタッチし合う選手たち(國學院久我山高校野球部)

■復活の甲子園出場、そして甲子園初勝利を目指す
 東京都杉並区にある國學院久我山高等学校。野球部は春夏合わせて5度の甲子園出場を誇り、今季から千葉ロッテマリーンズの監督を務める井口 資仁ら多くのプロ野球選手を輩出している名門だ。昨秋は一次予選を勝ち上がるも、東京都大会初戦で修徳に1対6で敗戦。この悔しさをバネに、2011年春を最後に遠ざかっている甲子園出場、そしてまだ果たせていない甲子園初勝利を目指す。

■野球部の紹介
 現在2年生28名、1年生27名の計55名が在籍。グラウンドはサッカー部と共用のため、全面が使用できるのは月、土曜のみと制約がある。限られた環境のなかでも、密度の濃い練習を行い、昨夏の西東京大会では日大三と8対11の乱打戦を繰り広げるなど、力をつけている。

■昨夏王者との接戦が自信に
 印象深い試合として、オフシーズン直前に行われた花咲徳栄との練習試合を挙げた藤田 翔マネージャー。「1対4で負けてしまいましたが、5回までは1対1の接戦。守りのミスもほとんどなく、攻撃でもリズムを作れていました。相手には夏の甲子園で主力だったメンバーも残っていたので、その中でしっかり戦えたのは自信になりました」と、全国制覇を知る選手が残る強豪相手に演じた接戦が大きな自信となったようだ。

■新チームを引っ張ってきた選手は?
 佐藤 孝則岡田 大の二名を推薦した藤田マネージャー。「佐藤はここぞという場面での長打でチームを勢いづけてくれました。1年夏からベンチ入りを果たしたように、経験も豊富ですし、本塁打数もチームトップと結果も出しています。主将を務める岡田も佐藤と同じく、1年夏からベンチ入りしている中心選手の一人です。正確な守備と攻撃での小技が光る攻守の中心としてチームを引っ張っています」とそれぞれ理由を語ってくれた。

 

■この冬の意気込み!
 「今回のオフシーズンは久我山野球部史上、例になかったほど工夫を凝らしたメニューにしています。辛いメニューも多々ありますが、春と夏に結果を出すため、そして日本一になるために全力で取り組み、全員で乗り越えます!」と力強く語ってくれた。

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[page_break:できない理由ではなくできるものを一つでも多く!]

できない理由ではなくできるものを一つでも多く!


佐藤孝則選手(國學院久我山)

 ここからは國學院久我山岡田 大主将、渡辺 太陽一塁手に話を伺いました!

Q.秋の大会や練習試合が終わって見つけた課題を教えてください。

岡田:チャンスでの勝負弱さ、ピンチでの脆さが浮き彫りになりました。攻守における徹底力が足りていないですし、「勝ち」に対する執着心も薄い。全てが足りないと痛感しました。
渡辺:チャンスでの決定力が不足していると感じました。

Q.このオフシーズンの目標、個人的に強化したいことを教えてください

岡田:「オール3」のチームではなく、何か一つでも「5」があるチームにしたい。そのために、自分も含め、一人一人が「これだけは負けない!」という武器を持てるようにしたいです。
渡辺:打球の飛距離とインコースへの対応力を上げたいです。

Q.応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください。

岡田:全力プレーを見てほしいです。今は全く結果が出ていませんが、夏は絶対に結果を出すので見ていてください!
渡辺:元気、明るさに注目してください!

Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

岡田:練習の意図などへの理解が早いところとチームワークです。
渡辺:頭を使って野球ができるところです。

Q.このオフシーズン、『自分はここまで成長するぞ!』と、いうこの冬の熱い宣言を最後にお願いします!

岡田:できない理由を探すのではなく、できるものを一つでも多く見つけること。先ずは目の前のことに毎日全力で取り組み、芯のあるチームにします。夏勝つために、先ずは春結果を出せるように取り組みます!
渡辺:夏を迎えたときに「あいつなら打ってくれる」と全員が言ってくれるような選手を目指します。そのためにチームで一番身体を大きくし、技術向上に妥協なく取り組みます!

岡田選手、渡辺選手ありがとうございました!

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[page_break:自分の可能性、チームの可能性を広げるためのトレーニング]

自分の可能性、チームの可能性を広げるためのトレーニング


円陣を組む國學院久我山ナイン

 ここからは尾崎 直輝監督にお話を伺います!

Q.今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。

 守備から攻撃へとリズムを作れるチームを目標にスタートしました。

Q.秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。

 秋を戦う中で攻撃力、投手力ともにまだまだ足りていないと痛感しました。チーム全体でフィジカル強化に取り組み、野手陣はスイング力の向上、一球で仕留める技術と集中力を磨いてほしいと話しています。

Q.最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。

 自分の可能性、チームの可能性を広げるためにトレーニングがある。限界を自分で作らず、とことんやり込もう。冬の努力した分が夏の成果となる!

尾崎監督、そして國學院久我山高校野球部の皆様ありがとうございました!

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今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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