Column

星琳高等学校(福岡)

2018.02.26


星琳高校野球部

創部以来、最悪の大敗を糧に急成長

■国家資格が取得できる食物調理科を設置
 福岡県北九州市にある星琳高等学校は、1964年に成美高校として創立した私立校。その後、青山女子高校を経て01年に現校名となり、その翌年から男女共学化。現在は普通科と、卒業と共に調理師免許が取得できる食物調理科が設置されている。野球部は昨夏、県で16強。昨秋も4回戦まで勝ち進んだが、今春のセンバツ出場を決めた東筑に接戦の末、敗れている。

■星琳野球部の紹介

 野球部は2年生13名、1年生17名の計30名。「野球部専用の野球場が4年前にできたので、学校からグラウンドまでを走って移動をし、時間をかけてグラウンド整備をしています」と、話すのは主将の西田 佳矢選手と副主将の松井 晴希選手、三木 康生選手の3人。そして、今チームは昨夏の結成時から、バッティングではボールを捉える意識を高く持ち、活気のある練習を行うことをテーマにしている。

今年のチームが始まってから印象的な試合
 新チームになって最初の練習試合でダブルヘッダーの2試合目に7対23と大敗を喫した星琳。しかし、その屈辱からチーム全員が頑張って急速に成長し、例年以上にチームが仕上がったという。そして、北九州市内新人大会では8強まで勝ち進んだが、準々決勝の福岡常磐戦ではミスから相手の流れを止められずに逆転負け。福岡大会では「大きなミスは出なかった」というが自分たちの持ち味が出せず、東筑に1対2で惜敗している。

■新チームを引っ張ってきた選手は?
 勝負強いバッティングが持ち味の岡田 大輝選手は福岡大会の初戦・自由ケ丘戦で3ランホームラン。また、松井選手はチャンスに強く、ボールの握り替えが上手い三木選手は大会でノーエラー。元田 英志選手は素早いセカンドスローで投手陣を支えている。

■この冬の意気込み!
 星琳のこのオフシーズンのテーマは「体力を付けること」。そこで、ホームベースからグラウンドのセンター奥にある122mと書かれた看板までダッシュし、45秒以内で帰ってくる通称「122ネットタッチ」を10本走ったり、熊本にある日本一の石段数を誇る釈迦院御坂遊歩道の3333段を3往復したりして体力作りに励んでいる。そして、こうした厳しい練習をチーム全員で乗り越えることで、もっと繋がりを持ったチームになることを目指す。

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[page_break:ベースランニングはしっかりと最後まで駆け抜ける]

ベースランニングはしっかりと最後まで駆け抜ける


階段を登り切ったあとの星琳高校の選手たち

 ここからは、星琳高校野球部の元田 英志選手と岡田 大輝選手の二人にお話を伺いました!

Q.秋の大会や練習試合が終わって見つけた課題を教えてください。

元田:試合でチームが悪い流れになった時に、その流れを止めることができませんでした。
岡田:打撃の時に、上体が前に突っ込んでしまうので体の軸を大切にしてスイングするのが課題です。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

元田:捕手として送球面を向上させ、ジャストボールが投げられるようにしたい。打者としては、しっかりとミートして左右に打ち分けること。そして、これまでは右打ちでしたが左打ちにもチャレンジしています。
岡田:体幹を中心に強靭な肉体を作りたいので、体をしっかりと鍛えます。

Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

元田:元気! 気迫です!
岡田:自分はバッティングが得意なので、打撃を見てほしい。

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

元田:メリハリがあり、やるときはやるところです。
岡田:好きなところは1年生、2年生とも仲が良く、チームワークが良いところ。負けていないところはベースランニングの駆け抜けと、最後まであきらめないところです。

Q. このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

元田:メンタルを強化する!
岡田:ウエイトトレーニングのベンチプレスで90kgオーバーを目指します!

元田選手、岡田選手、ありがとうございました!

[page_break:応援してくれる方々を感動させられるチームになろう!
]

応援してくれる方々を感動させられるチームになろう!


階段ダッシュで笑みを見せる選手たち(星琳高校) 

 ここからは飯田 信吾監督にお話を伺いました!

Q. 新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。

 一昨年からスイングの強化に取り組んでいて、ポイントを意識して強くスイングするためにスイング量を増やしました。また、元々、チームワークが良く、一人ひとりの意識が高いのですが、さらなるチーム力に向上に努めています。

Q. 昨秋の大会を振り返り、冬の強化ポイントを教えてください。

 秋季大会では打線がつながり、選手の良い部分もたくさん出ました。しかし、4回戦の東筑戦は大雨の中でのゲームとなり1対2で惜しくも敗れてしまったので、こういった試合をひっくり返すだけの力を付けていきたいと思っています。

Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!

 自分一人でやっているのではない。支えてくれ、応援してくれる方々を感動させられるチームになろう!

飯田監督。そして、星琳高校野球部の皆様ありがとうございました!


今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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